ダイアローグ・ジャパンは、KDDIのCDMA 1X WINの通信モジュールを内蔵したノートパソコン
「FlyBook V5」および「FlyBook VM」シリーズを開発すると発表した。
6日、秋葉原のFlyBookショールームにて発表会が開催された。
昨年の8月に設立されたダイアローグ・ジャパンは、2006年より国内で携帯電話の
通信モジュールを内蔵したノートパソコン「FlyBook」を展開するパソコンメーカー。
携帯電話のエリア内であればどこでも通信できるとアピールしており、これまでに、
HSDPA対応のW-CDMA/EDGE/GSM/GPRS方式の通信モジュールを内蔵したノートパソコンなどを投入している。
「FlyBook V5」および「FlyBook VM」の新シリーズでは、これまでのHSDPA対応モデルだけでなく、
新たにCDMA 1X WINの通信モジュール「KCMP」を内蔵した「VM-A2X20」「V5-A1X100」が
ラインナップに加わる。
CDMA 1X WINの通信エリア内であれば、下り最大2.4Mbps上り144kbpsのデータ通信が可能となる。
台湾本社のCEOで日本法人の代表取締役でもある李尚禮氏は、「コネクティビティが仕事を効率化する」と語り、
ビジネスシーンにおいて、どのような会社であっても外で仕事する場合があるとした。
同氏は、携帯電話網を使ったワイヤレスWAN環境をパソコンに内蔵することで、外出した社員が
ネットワークにいないことで発生するロスがなくなるとしている。
また、CDMA 1X WINの通信モジュールを導入する上で、フィールドテストやアンテナ性能テストを何度も行なったと説明。
端末には、Windowsやインテルのログマークだけでなく、KDDI公認であることを示す「KDDI Module Inside」のロゴがあるとした。
ハードウェアの主な仕様は、CPUにインテルのCore Duo U2500(1.2GHz)を採用し、メモリはDDR2 SO-DIMM 1GB。
OSはWindows XP ProfessionalかWindows Vista Buisinessとなる。
V5シリーズにはタッチパネル式の8.9インチ液晶を搭載、VMシリーズは12.1インチの液晶ディスプレイを装備する。
無線LAN(IEEE802.11 a/b/g)やBluetoothV2.0+EDRにも対応する。
V5シリーズの大きさは約235×165×29.5mmで、重さは約1.27kg。標準バッテリーで約4.3時間動作する。
VMシリーズの大きさは約292×222×25.8mmで、重さは約1.66kg。標準バッテリーで約2.3時間、
別売りの拡張バッテリーで約4.75時間動作する。
発売は9月後半になる予定で、価格は22万〜25万円程度。
なお、法人向けにキャンペーンも展開し、20万円程度で購入できるようになる予定だ。
李氏とともにダイアローグ・ジャパンの代表取締役を務める金子智子氏によれば、法人をメインに
どこでも繋がるノートパソコンとしてアピールしていくという。
また、秋葉原のショールームでは、KDDIのデータ通信サービスの料金プランの相談なども受け付ける。
将来的には、携帯電話の通信モジュールを内蔵している点を活かして、紛失してしまったパソコンを
遠隔ロックする仕組みなども取り入れていきたいという。
ソース
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/36186.html