富山中央卸売市場内で野菜や果物を扱う富山中央青果が、バブル期に不動産投資などで
抱えた多額の負債で、経営が悪化しているとして、
富山市は経営再建を支援するため、市場使用料の一部を5年間免除することを決めました。
これは30日に開かれた富山市議会の経済教育委員会で市側が報告したものです。
富山市によりますと、富山中央青果にはかつて不動産部門があり、
バブル期に不動産投資や株式投資などでおよそ43億円の負債を抱えたということです。
負債は今年3月末時点で、およそ15億円残っています。
この負債に加えて、市場を通さずに生産者から直接野菜を買う業者が増えたことで、
富山中央青果の売り上げは平成3年のピーク時のおよそ248億円から昨年度はおよそ143億円まで激減しています。
このため、富山中央青果は債務超過の状態が続いていて、今年度、企業再生の専門である
整理回収機構の力を借りて、金融機関による7億円の債権放棄などを柱とした抜本的な経営再建を計画しています。
富山市は倒産した場合、市民の食生活に与える影響が大きいことなどとして、
今年10月から5年間、市場使用料のうちおよそ1億6千万円を免除することにしています。
ソース
http://www2.knb.ne.jp/news/20070830_12689.htm