北朝鮮の核開発をめぐる6カ国協議の打開策として、マカオのバンコ・デルタ・アジア
(BDA)の口座に凍結されていた北朝鮮資金2500万ドルが“返還”されたが、その
ルート上に浮かんだ「ダルコムバンク」(極東商業銀行)の正体が、国際金融界で改めて
論議を呼んでいる。
米財務省は4月にBDA制裁規則を制定、それに抵触しないような送金ルートを探す作業は
「針の穴を通す」難しさだった。結局、BDA→ニューヨーク連銀→ロシア中央銀行→
ダルコムバンク→北朝鮮外貿銀行というルートになり、米国の銀行規制を上手に迂回する
奇手を編み出した。問題はハバロフスクのダルコムバンク。1989年に創設され、
公的機関が出資しているというが、どこかは不明。純資産は114億ルーブルと、
ロシア極東地域では第1位の銀行である。
商圏はアムール川流域、サハ共和国、ユダヤ人自治区などで、単なる地方金融機関に
見えるが、なぜか国際業務を広く手がけていて2000年には国際決済網SWIFTに加盟
している。お隣の中国とは中国銀行や中国農業銀行と関係が深く、コルレス(外為業務の
代行契約)口座を持つ銀行は独コメルツ、韓国外換、国民銀行、オーストリアの
ドナウ銀行に及び、この4月には米国のJPモルガン・チェースに新たにコルレス口座を
設けたほか、200以上の外銀が口座なしでコルレス関係を維持しているという。
送金難航で窮地に陥ったヒル国務次官補に「ダルコム」の抜け道をささやいたのは、
国際金融の裏ネットワークを熟知した人々に違いない。ダルコムはそのダミーに見える。
金融筋によると、日本の三菱東京UFJ銀行もダルコムにコルレス口座があるという。
かつて「北」系の在日マネーの送金ルートだった足利銀行が「三菱のダミー役」として
有名だったが、パイプは形を変えて残っているのだろうか。
ソースは
http://facta.co.jp/article/200709022.html コルレスバンク - Wikipediaから抜粋。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF コルレス銀行 とは、外国に送金するにあたり、その通貨の中継地点となる銀行である。
内国為替において、銀行間決済ではその国の中央銀行に銀行が口座を開設し、開設して
いる口座で資金を振り替えることによって決済される。外国為替において内国為替の
ように中央銀行に該当するような取り纏めるような組織がないため、銀行同士がお互いに
口座を開設しあい(コルレス口座と言う。)、開設している口座で資金を振り替えることに
よって決済される。ただ、すべての銀行がすべて外国からの送金が受け入れが可能な
システムに接続しているとは限らない。そのため、目的地となる銀行に直接送金せず、
中継となる銀行に送金指示を行った上で、最終目的地となる銀行と口座番号の備考を
添えて送金することになる。ゆえにコルレス銀行は、外国の銀行にとって中央銀行の
ような存在である。
日本は三菱東京UFJ銀行(旧東京銀行)がほぼ独占している。
依頼を受けてたてました。