県内タクシー最大手の富山交通(富山市双代町、品川祐一郎社長)は
二十二日までに、電気交通(同市中島)の全発行済み株式を取得し、
経営権を取得した。山崎俊朗社長ら電気交通の役員は退任し、新社長
には富山交通の土田英喜専務が就任した。車両二十九台と従業員四十人
は引き継ぎ、社名も存続させる。
電気交通は昭和四十二年に創業した老舗タクシー事業者。「電タク」の
愛称で親しまれ、富山市内では保有車両ベースで五番目の規模に当たる。
同社は利用者の減少に伴う業績の低迷に加え、近年の燃料費高騰による
利益圧迫、後継者問題などを背景に、今年六月ごろから富山交通に対し、
事業譲渡を打診していた。
富山交通はスケールメリットを生かした経営効率化を進めるとともに、
資金力のある県外資本の参入を防ぎたいとの思惑から、事業の引き受けを
決めた。富山交通グループのタクシー会社は富タク大沢野交通
(同市高内・大沢野)を合わせ計三社となる。
県内では平成十七年二月、高岡地方交通(高岡市末広町、渡辺守人社長)
が、伏木地区の事業者から事業譲渡を受けて新会社を発足。同社は十八年
九月にも、同市南西部を拠点とする立野交通の経営を引き継いでおり、
業界再編に向けた動きが加速している。
ソースは
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070823/6734.html 依頼を受けてたてました。