【アニメ】 「捨てる勇気が、扉を開く」 プロダクション・アイジー代表取締役社長インタビュー [070817]
1 :
地球偵察用生物兵器Mφ ★:
■記事1/3
「捨てる勇気が、扉を開く」
プロダクション・アイジー代表取締役社長 石川光久氏(2007/08/17)
石川光久社長率いる「プロダクション・アイジー」は、高い技術力が国内外で高く評価されている
アニメ会社である。2005年12月には上場も果たし、今年で創業20年の節目を迎える。
近年は経営者としての活躍が目立つ石川氏だが、彼が優秀なプロデューサーであることは論を待たない。
気難しいクリエーターの心をつかみ、見事な求心力で現場をまとめる。
また、海外との交渉では、持ち前の度胸と押しの強さで、好条件を引き出してきた。
既成概念に囚われず、独自の視点で発想・実行するのも、その個性のひとつ。
たとえば、カンヌ国際映画祭のコンペ部門にもノミネートされた『イノセンス』(押井守監督、04年公開)では、
取引先などのしがらみに縛られる日本を飛び越え、まずハリウッドで製作資金を調達する、
という荒業を成し遂げた。下請け的な役割のアニメ会社が、テレビ局や代理店を介さず、
直接ハリウッドと交渉するなど、当時の常識では考えられないこと。それが成功したのは、
会社の規模ではなく、作品のクオリティーや石川氏個人が高く評価された結果だろう。
相手の共感を呼ぶアプローチ
「海外では、会社の看板より個人の信用が重視される。組織の信用を重んじる日本人は、
『当社はこれだけの実績を持っていて……』などと、ハリウッドに対してプレゼンをする。
でも、そういうアプローチでは反感は買っても共感は呼ばない――何しろ相手は、
『エンタテイメント産業では我々が世界一だ』と自負しているんだから。むしろ、売り込むべきは人。
個人の資質。信用してくれるまで粘って、信頼関係を作ることが大切なんだよ」
そう石川氏は語る。
同社がアニメ・パートを制作した『キル・ビル』(03年公開)では、タランティーノ監督の信頼を得て、
契約に「映画の宣伝の際は、アイジーを褒める」という条項を加えてもらった。
「作品を守る、スタッフを守る、という姿勢が見えるから、相手が共感してくれるんじゃないかな。
映画は地味な作業の積み重ね。だから、そこをきっちり語れる人が信用される。
僕の場合、現場も経験してるしね」
相手を動かすのは、小手先の交渉力ではないというわけだ。
逆に、海外との交渉で弾き飛ばされるのは、「会社や組織に寄りかかり、責任逃れをしてきたような
プロデューサー」だとか。グローバル・ビジネスでは、組織に頼らず自分自身を磨くことが、
業種を問わず、重要になると力説する。
「日本も個人の信用で勝負しなきゃいけない時代に突入した。それに気づかないと、手遅れになると思うよ」
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/kajiyama.cfm?i=20070815d6000d6
2 :
地球偵察用生物兵器Mφ ★:2007/08/20(月) 05:05:26 ID:???
■記事2/3
10年前、他社に先駆けアメリカ進出
同社では、97年にアメリカ現地法人を設立。他社に先駆けて海外市場に目を向け、
版権事業を展開してきた。競合も多く、飽和状態の国内アニメ市場では、
今後の成長は見込めないと感じていたからだ。
低賃金、長時間勤務の労働環境が問題となっている業界だけに、「国内のアニメ市場だけを狙うのなら、
クリエーターが不幸になる。そんな経営をするのであれば、アニメ会社なんてやらないほうがいい」と断言する。
だが、日本の映画・映像ソフト業界は、アメリカに次ぐ世界第2位の規模。国内市場だけで
ビジネスが成り立っていたため、石川氏のような発想は、当時としては、かなり突飛だったようだ。
新たな分野に挑戦する姿勢は、今でも変わらない。今後は、ハリウッドで築いた人脈を武器に、
コミッション・ビジネスを始めるという。日米が対等のパートナーとして作品を共同製作する際に、
同社が日米の現場をつなぐ役割をする。つまり、従来のアニメスタジオの枠を越え、
他社の作品のエージェントを務めるというわけだ。
これを海外事業の柱として育て、「数年後には海外売上の7割をコミッション・ビジネスで稼ぎたい」と語る。
その第一弾が、士郎正宗のSFマンガ『攻殻機動隊』の実写化だ。
原作利用権を持つ講談社とエージェント契約を締結。現在、ハリウッドと交渉を進めている。
『攻殻機動隊』は同社で何度もアニメ化されており、海外にも熱狂的なファンを持つが、
一般的な認知度はそれほど高くない。
「観客数の多い実写作品なら、アニメーションでは越えられなかった壁を越えられる。
『攻殻機動隊』という原石をハリウッドで磨き、ダイヤにする。そのきっかけを作るのが、僕らの仕事。
エージェント業を通じて、ハリウッドで経験を積み、人脈を広げるのも目的のひとつ。
それを日本の業界に還元したい」と、意気込んでいる。
逆境でも逃げないプロデューサーが必要
慣習や業界の常識に縛られない石川氏の創造的思考は、どこから生まれるのか。
「『捨てる勇気』が大事なんですよ。経営者であれ、プロデューサーであれ、捨てられないヤツはダメ。
捨てるからこそ、保守的にならずに挑戦できる。ところが今の日本は安定志向で、中高生が
『公務員になりたい』なんて言う。これまで会社が個人を守りすぎた弊害じゃないかな。
リスクを怖がらず、今あるものを失ってこそ、次の扉が開く。
自分の場合、守るべき地位や肩書きがなかったから、ここまで来れたのかもしれないね」
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/kajiyama.cfm?i=20070815d6000d6&p=2
3 :
地球偵察用生物兵器Mφ ★:2007/08/20(月) 05:06:26 ID:???
■記事3/3
求める人材は、「逆境を乗り越えられるパワーや野性味のあるプロデューサー」だ。
「仕事をまとめるのは、組織じゃなくて人。特に、海外の交渉相手は咬み殺さんばかりの勢いで来るから(笑)、
それに対抗できるヤツでないと。でも、自分で考えて目標を立て、挑戦して経験を積んだ人間は、
逆境でも逃げない。逆境でこそ人間の本質が光るんだよ」
自ら苦労して積んだ経験は技術≠ノなるが、言われたことをこなすだけでは血肉にならないという。
それ故、テレビシリーズを若手に任せる。今春放送が始まった『精霊の守り人』『ライディーン』では、
通常なら1年の制作期間に2、3年を費やすなど、時間も予算もたっぷり与え、経験を積ませている。
部下には「時間も金も権限も与えろ」
「テレビシリーズは『安く、早く』作るのが潮流だけど、それでは任せた≠アとにならない。
時間も金も権限も与えなければ、真の経験にはならないんだよ。
それに『あいつに任せたら自分の地位が危ない』などと心配すると、手離れが悪くなる。
上司としてのメンツやプライドを捨てることも重要だね」
部下を持つ人には、耳が痛い話に違いない。
さらに、08年公開の劇場作品『スカイクロラ』では、プロデューサーに30歳になったばかりの
石井朋彦氏を起用した。
世界が注目する巨匠・押井守の最新作を、長年監督とコンビを組んできた自分以外の人間に託すとは、
かなり大きな決断だったはず。
その点を問うと、「石井に任せるのは自然の流れ。経験を積ませるとか、育てるとかいう話ではなく、
彼のプロデューサーとしてのスキルが高いから。今回の作品は若い人に向けたものだし、
時代の空気感がわかる彼のほうが適任なんですよ」と、かわす。
だが、「僕は経営者だから……」とも。
同社は先頃、コミック出版社の「マッグガーデン」と経営統合し、持株会社「IGポート」を
今年11月に設立すると発表した。
「11月からは新生アイジー。挑戦していかないと、会社なんてどんどん衰退してゆく。
チャレンジ精神は忘れちゃいけないよね」
辣腕プロデューサーとしてのポジションを捨て≠ト、経営者として次のステージに挑む。
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/kajiyama.cfm?i=20070815d6000d6&p=3
攻殻機動隊実写化まだやる気なのか
経営者なら株価上げろや。
6 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 05:17:20 ID:I/bxlj/l
捨てる勇気→労働者使い捨て?
7 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 05:24:43 ID:rLK8WGTI
かなりのやり手っぽいね
グダグダ云ってる暇あったらジリオンリメークしろってんだよ
9 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 05:43:05 ID:AVCyLW4F
精霊の守り人の失敗ぶりには泣けてくるお・・・
10 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 05:56:39 ID:sDn1T8PM
ところが、何も見たこと無いな。
11 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 05:59:03 ID:vzPKXGNi
ウエルベールのCGの捨てっぷりには泣いた
トランスアーツがかわいそうです
12 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 06:08:50 ID:inCGkcUM
ジブリ、京アニ、GONZOと何が違うん?
分かりやすくプリーズ
13 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 06:11:51 ID:MZWSq0M0
長い。三行でまとめてくれ。
日本のアニメは
韓国や中国で造ってるらしいな
ジブリ・・・一般・お子様向け、主に劇場作品、TVシリーズは下請を少し
京アニ・・・ブランド化、複数を同時に手掛けず一本集中
GONZO・・・数打ちゃ当たる、でもかする程度
16 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 06:20:15 ID:e4jHCqqb
株価が捨てられたような価格だ
17 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 06:30:17 ID:D+7jq8Ti
ギアスには期待してるyo
18 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 06:36:03 ID:N54y/eIA
で、いくつの人よ?
19 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 06:37:04 ID:eATaA4eN
なるほどね
京アニも立派に捨てたよ
下請けのチョソを
20 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 06:47:58 ID:vr6m5MLD
イノセンスの20億円も捨てる勇気ですっぱりあきらめような。
実写化が可能、不可能は今時論外になってるけど、攻殻は「実写化不要」。
22 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 07:04:06 ID:9qwhL3by
国内のアニメ会社を★で評価してくれ
24 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 07:08:53 ID:4Zy3Grwq
いかにも成功してるワンマン経営者の強気な発言だな。
捨てる勇気で、気に入らない人間や下請けまで捨てまくって業界からそっぽ向かれないといいけどね。
あ、ハリウッドにいけばいいのか。
25 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 07:20:18 ID:o3Eybirn
ますます自衛隊解散して、そのぶん年金に回せ。
この前の犬HKでの押井監督特集よかったよ。
新作も期待してマス。
最近の2chでの京アニの持ち上げられぶりは異常。
何なのアレ
28 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 07:26:56 ID:C4W/D6ZY
良い事言うなあ。
実際、保身に走るやつにろくなヤツはいないけど、その逆を徹底できる人には出会ったこともない。
『精霊の守り人』 背景だけは凄い
>>1 経済版にアニメみたいな零細企業立てるなボケ
31 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 08:33:35 ID:nv/qZcUq
>>30 上場企業なんだけどな。igタツノコ-上場前は京アニがパトロンだったんだよな。
32 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 08:51:00 ID:+5EfhBOD
言ってる事には多いに共感出来るんだが
俺が見たいのはアニメーターのオナニーじゃなくて
面白いアニメなんだよな…
音消しても同じくらい内容や背景が理解できる映像作品つくってからほざけ
セリフで説明する朗読作品たれながして辣腕もヘッタクレもねえっつの
34 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 09:33:13 ID:/zRlGWl4
プロダクションIGは功殻機動隊のイメージが強すぎるのがネックにならなければいいのだが。
グループ再編でジーベックをプロダクションIGに吸収合併してブランドを統一した方がいいと思う。
いつまでも押井と士郎正宗ネームは捨てませんヨ、サーセン
IGを今までイーゲーと読むもんだと思っていた・・・
38 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 10:23:49 ID:KXuovWuA
>>35 ところで『イノセンス』(押井守監督、04年公開)って売れたんですか?
39 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 10:29:10 ID:p3GEuW1k
>>34 I.G.が大人むけ、ジーベがヲタ向けってイメージ戦略なんだろうが、
世間一般から見たら一緒だもんな。
企業経営として向いてる方向がいまいちハッキリしないのに問題が有ると思う。
40 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 10:42:39 ID:YC8ATuH9
イノセンスはひどかったなぁ
しかも全く売れなかったし
>>19 > なるほどね
> 京アニも立派に捨てたよ
> 下請けのチョソを
韓国に下請けスタジオ作ってますがw
京アニのクレジットが書いてあれば日本人が描いてると思ってるんですかw
>>34 ジーベックはオタ向けかなぁ?
ロックマンとか いやロックマンもある意味オタ向けだが、キッズアニメをちゃんと手抜きしないで作ってくれる会社
っつーイメージあるな
>>41 まあまあ
信者らしい意見でほほえましいじゃないか
44 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 11:06:25 ID:/zRlGWl4
>>42 ジーベックはキングレコードの大月俊倫氏とのつながりが強くてどこか安っぽいイメージがある。
>>1 「日本も個人の信用で勝負しなきゃいけない時代に突入した。それに気づかないと、手遅れになると思うよ」
そしていのせんすは興業的に失敗したwwwwwwwww
46 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 11:28:37 ID:c6Xozhf9
アニメも捨てかねん
47 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 11:36:34 ID:KU2We9aN
IGがどうかはともかく、製作委員会方式は駄目だな。
48 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 11:42:22 ID:t3TkSt4f
いつまでも押井守と士郎正宗を使う気なんだよ。
全く違う路線の作品作れよ。
IGが作る作品どれも同じ作風になってるぞ。
>>37 片割れの後藤は外で監督やってたりする訳だが(^^;
大口たたくなら早く株価10倍にしてくれ石川。
50 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/20(月) 12:13:07 ID:/zRlGWl4
>>48 色が黒いアニメばかりというイメージがある。
海外ではNARUTOとか鋼の錬金術師が売れているからなあ
yahooの掲示板ワロタ
御伽草子や精霊の守り人のオリジナル部分の酷さを見ると、
今後がとても心配。まともな演出家、脚本家がいないって感じ。
オリジナル脚本が悪いのはもう日本のアニメの宿命
アニメーターや演出家のほとんどが高卒中卒だからな
ピラミッドの上部がこそげ落ちてる状態なんだよ
高卒中卒でも中にはいい人材がいるけど、やっぱ大卒もいっぱいいて
そこからいい才能を選び出せる業界でないと未来はない
IGだけでがんばっても裾野が狭すぎてだめ
56 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/21(火) 07:41:15 ID:5jmyLvWF
57 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/21(火) 07:47:29 ID:M4/ZQKbh
イノセンスが駄作だったから、
説得力がないなー。
58 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/21(火) 07:51:18 ID:8XwzMkBa
>>55 サンライズだと進行から演出方面へいく人が多いんだが、
大卒しかとらんよ。
まあ進行はね・・・
2ch基準でいったら完全にブラック企業だけど
60 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/21(火) 16:06:40 ID:WybbHMu3
かの国に外注したアニメはたいがい出来が悪い
>>55 つまらん作品ばかりの今の状況を見ていると、
高卒やら中卒やらばかりだった頃の方がいい作品作ってたんじゃないかと。
パワフルな作品を頼む
ネットなどの評判を気にしすぎなのか、最近の作品はアニメらしさがないぞ
キチガイ監督と妄執を詰め込んだ
ぶっ飛んだ作品を作ってほしい
「攻殻機動隊」と同じ士郎正宗原作の
「APPLESEED」は面白かったと思うんだけど、
興行的にはどうだったんだろ。
あと世間一般的な評価とか。
>>63 劇場には普段アニメ映画では見ない客層が結構いたけど、世間一般が認めてくれるアニメは、まだまだジブリだけ。
んで、ヲタの評価は低めだぞ。ヒトミとか。
まあ、デュナンが可愛いのと多脚が燃えるので、個人的に「アップルシード」は、アリの範疇だが。
つーか、林檎種ってI.G.絡んでたっけ?
65 :
名刺は切らしておりまして:2007/08/21(火) 20:49:28 ID:/nWKM7Lp
イノセンスはポスター見ても、お宅くさい、後ろ縛りの親父が背中向けてるだけだ物。
あれじゃ、昨今の大作ぽいだけの、くだらないアニメだと想ってみんな敬遠するの当たり前。
それが読めないのは駄目だろ。だからといって、らきすた?みたいなあんなのも駄目だ。
結局名にやっても駄目?
口だけの人ですね。
創価だっていう話を聞いたけどマジかな
>>65 押井はエンターテイメントをベースにした作品に手を入れさせるといい結果が
でる。うる星とかパトレイバーとか。
つまり、らきすた by押井守、シスプリ by押井守、となグラ by押井守、ネギま
by押井守あたりが望まれるって事だ。
もちろん千葉繁は忘れずにな。
>>68 押井は自由にやらせるより、そっちだよな。
苺ましまろby押井を想像してみたが、たまらん魅力が。
林檎種は劇場にイノセンス見にいったら予告やってたけど、
原作レイプが酷そうだったので存在を削除。