女性医師を対象にした人材紹介サービス「女性医局」を関東地区で展開する
グランツ(東京都世田谷区)は1日、医師2人で労働時間を分け合って働ける
「ジョブシェアリング」による人材紹介サービスを6日から開始すると
発表した。結婚や出産で退職した女性医師を対象に職場復帰を支援する。
同社は2006年9月から、日本初の女性医師に特化した人材紹介サービスを
開始。希望勤務地や勤務可能な時間を細かく聞き、最適な医療機関を紹介して
いる。限定された時間や曜日でも医療機関に受け入れてもらえるように
ジョブシェアリングの提案を開始する。
ジョブシェアリングは、2人1組でペアを組み、午前と午後、曜日別など常勤
医師1人分の労働時間を2人で分担する仕組み。家事の時間や子どもの保育園
の都合に合わせて、働く時間や曜日を限定できるため、出産で退職した子ども
のいる医師でも働きやすい。
子どもが病気になったときなどはペアを組む相手が代わりに働くこともできる。
また、ペアのどちらもが働くことができない日には「女性医局」と協力関係に
ある退職後の医師が臨時で診療にあたるなど、緊急時に備えたバックアップ
体制も整えた。
07年3月の医師国家試験合格者の約3割は女性が占め、年々、女性医師の比率
は高まる傾向にある。一方で、「結婚や出産を機に職場を離れた女性医師の復帰
が困難で医師不足に拍車をかけている」(長瀬淑子取締役)という。
当面、関東地区のみのサービスで、現在の登録者数は465人。今後は、関東地区
で1500人の登録者を目指す。
ニュースソース
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200708020026a.nwc