今回は、追加型の株式投資信託2254本のうち、純資産額が10億円以上のファンドを
対象として、モーニングスターが独自にポートフォリオや投資方針から70に分類した
ピア・グループ分類の過去1年間(6月末基準)におけるトータルリターンのランキングをみた。
今回、取り上げたピア分類は「国内大型グロース・純資産額100億円以上・500億円未満」
「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」「国際株式・エマージング」の三つだ。
過去1年の東京株式市場の動きは、世界的な大きな株高に出遅れながらも上昇した形となった。
米ダウ工業株30種平均指数は20.25%上昇したが、TOPIXは11.84%の上昇となっている。
こうした中、「国内大型グロース・純資産額100億円以上・500億円未満」における
トータルリターンのランキングでは、ピア・グループの平均リターンがTOPIXを上回る好成績を出している。
「京都・滋賀インデックスファンド」が34.32%の高リターンを出して1位。
「任天堂」「京セラ」といった京都滋賀に本社や主な生産拠点をもつ企業の株式に投資するファンド。
「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」では、「日興AM 中国A株ファンド」が首位。
3位までのファンドをみると、中国本土への投資が好成績に寄与している。
「国際株式・エマージング」では「HSBC ブラジルオープン」が1位。
良好な経済と企業業績を背景に発展を続けるブラジル株式市場が好成績の原動力だ。
5位以内に「損保ジャパン―フォルティス・トルコ株式」を含む2本のトルコ株式ファンドが入ってきている点も注目したい。
ソース
http://www.asahi.com/business/fund/toshin/TKY200707210161.html