陸上競技の世界選手権大阪大会が8月25日から9月2日までの9日間、大阪市内で開催される。
1990年の国際花と緑の博覧会(花博)以来の大イベント。
在阪企業は観戦、観光需要を掘り起こそうと奮闘中だ。
誘致した同市は45万人の集客・経済効果や海外での知名度向上に期待している。
世界各国の注目を集め、多くの人々が大阪を訪れる世界陸上を好機ととらえ、
様々な企業が販売拡大やブランドの浸透に取り組んでいる。
ミズノは8月中旬から、大阪を中心に展開する喫茶店チェーン「英国屋」と共同で「ミズノカフェ」を開く。
大会期間中、室伏広治や末続慎吾らミズノ契約選手の使用するシューズやポスターなどを置き
大会を盛り上げる。店舗は梅田、心斎橋などの繁華街に加え、関西国際空港や伊丹空港など
全部で6店程度出し、海外からの来客にも世界陸上と「ミズノ」ブランドをアピールする。
大会のボランティアスタッフには帽子やポロシャツ、シューズなど合計6万点を無償提供。
大会のマスコットキャラクター「トラッフィー」などを使った世界陸上記念のスポーツウエアなども販売し、
期間中に2億円の売り上げを目指す。
大会の公式旅行会社、近畿日本ツーリストは5月から全国で入場券と宿泊がセットになったプランを発売。
7月半ばからは秋葉原など都内の3つの営業所で販売スタッフが大会のロゴ入りTシャツを着てPRし始めた。
「まだ反応は薄いが、大会1、2週間前から引き合いが強まるのではないか」と期待をかける。
選手や大会関係者、観戦客の受け入れで、大阪市内のホテルは特需を見込む。
リーガロイヤルホテルは直前の8月21日から稼働率が9割を超え、期間中はほぼ満室という。
大阪新阪急ホテルでも開幕日の8月25日が3カ月前から満室になった。
関係者用には6月末時点で期間中延べ1300室を押さえており
「早めに手配するため、値引き要求にさらされずにすみそうだ」(大阪新阪急ホテル)という。
スポンサー以外の企業は大会名を打ち出した商品を発売できないため、大会への便乗は容易ではない。
リーガロイヤルホテルは館内のブッフェレストランで「情熱の五大陸フェア」と銘打って、
世界のアスリートが集結する祭典ムードに乗る構え。
8月1日から9月末まで開くフェアでは、通常のフランス料理を基本としたホテル特製料理に加え、
アジア、アフリカ、米州、豪州、欧州各国の名物料理を提供する。
ソース(
>>2以下に続きます)
http://www.nikkei.co.jp/kansai/topics/41134.html