【地域経済】大阪、「世界陸上」商戦で熱気 経済効果265億円を試算 [07/07/21]

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1きのこ記者φ ★
陸上競技の世界選手権大阪大会が8月25日から9月2日までの9日間、大阪市内で開催される。
1990年の国際花と緑の博覧会(花博)以来の大イベント。
在阪企業は観戦、観光需要を掘り起こそうと奮闘中だ。
誘致した同市は45万人の集客・経済効果や海外での知名度向上に期待している。


世界各国の注目を集め、多くの人々が大阪を訪れる世界陸上を好機ととらえ、
様々な企業が販売拡大やブランドの浸透に取り組んでいる。

ミズノは8月中旬から、大阪を中心に展開する喫茶店チェーン「英国屋」と共同で「ミズノカフェ」を開く。
大会期間中、室伏広治や末続慎吾らミズノ契約選手の使用するシューズやポスターなどを置き
大会を盛り上げる。店舗は梅田、心斎橋などの繁華街に加え、関西国際空港や伊丹空港など
全部で6店程度出し、海外からの来客にも世界陸上と「ミズノ」ブランドをアピールする。

大会のボランティアスタッフには帽子やポロシャツ、シューズなど合計6万点を無償提供。
大会のマスコットキャラクター「トラッフィー」などを使った世界陸上記念のスポーツウエアなども販売し、
期間中に2億円の売り上げを目指す。


大会の公式旅行会社、近畿日本ツーリストは5月から全国で入場券と宿泊がセットになったプランを発売。
7月半ばからは秋葉原など都内の3つの営業所で販売スタッフが大会のロゴ入りTシャツを着てPRし始めた。
「まだ反応は薄いが、大会1、2週間前から引き合いが強まるのではないか」と期待をかける。


選手や大会関係者、観戦客の受け入れで、大阪市内のホテルは特需を見込む。
リーガロイヤルホテルは直前の8月21日から稼働率が9割を超え、期間中はほぼ満室という。
大阪新阪急ホテルでも開幕日の8月25日が3カ月前から満室になった。
関係者用には6月末時点で期間中延べ1300室を押さえており
「早めに手配するため、値引き要求にさらされずにすみそうだ」(大阪新阪急ホテル)という。

スポンサー以外の企業は大会名を打ち出した商品を発売できないため、大会への便乗は容易ではない。
リーガロイヤルホテルは館内のブッフェレストランで「情熱の五大陸フェア」と銘打って、
世界のアスリートが集結する祭典ムードに乗る構え。
8月1日から9月末まで開くフェアでは、通常のフランス料理を基本としたホテル特製料理に加え、
アジア、アフリカ、米州、豪州、欧州各国の名物料理を提供する。


ソース(>>2以下に続きます)
http://www.nikkei.co.jp/kansai/topics/41134.html
2きのこ記者φ ★:2007/07/21(土) 10:02:41 ID:???
(続き)

海外からの集客強化を目指すユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を運営するユー・エス・ジェイも、
世界陸上をPRの好機ととらえている。
各国から集まる報道陣をターゲットに、プレスIDを持参すれば無料で入場できるようにする。
無料優待をきっかけに、それぞれの国でUSJについて報道してもらう作戦。
プレス以外にも大会関係者やボランティア参加者向けにも割引優待を検討。海外でのUSJブランド浸透を狙う。


▼経済効果300億円──関西圏、滞在費・観光収入など 
「世界の人々に大阪市を知ってもらう絶好の機会だ。市のイメージ向上につなげたい」。
大阪市の関淳一市長はこう意気込む。大会に協力する市にとって宣伝効果は大きい。
過去の大会を踏まえ、中継映像は約200カ国でテレビ放送され、延べ65億人が視聴すると予想されている。

市は大会期間中、45万人の観戦客を見込み、うち海外からは2万人と予想。
「大阪城に代表される史跡やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、大阪の食文化や文楽などの
伝統芸能を巡る観光で、大阪の街を売り込む」(市の担当者)という。

経済波及効果は大阪市で265億円、関西全域では300億円――。
関西大学大学院会計研究科の宮本勝浩教授と大阪府立大学経済学部の韓池准教授らはこう試算した。
観光客や選手の旅費や滞在費、観光収入、大会関連グッズの売り上げなどを積算した。

一方、大会の予算規模は93億円。収入の内訳は大阪市の一般会計からの負担が40億円、
チケット収入が13億円、スポンサー企業の負担が26億円、グッズ売り上げが1億円、
日本経団連など財界の寄付が8億円、その他5億円。

当面の課題はチケット(競技場入場券、前売りで大人2000円―1万6000円)の販促だ。
6月末時点で46万枚のうち、売れたのは3割の13万8000枚。
「前回のヘルシンキ大会並みに5割以上を前売りで消化したい」(大会関係者)と話す。

(記事終)