農業生産法人のサラダボウル(山梨県中央市、田中進社長)は加工食品分野に
進出する。これまでは生鮮野菜や果実を栽培して販売してきたが、高価格の加工品
を開発し、贈答用に売り込む。まず7月にトマト製品を発売し、徐々に品ぞろえを
広げる。保存可能で収穫量の変化に柔軟に対応できる加工品の販売で経営を安定させる。
7月中旬をメドに主力品目のトマトを使ったジュースとケチャップを発売する。いずれも
中央市の自社農園で育てたトマトのみを使う。長野県飯田市で加工食品を製造する
小池手造り農産加工所(小池芳子社長)に加工を委託する。
ジュースは1本(720ミリリットル)に平均15個のトマトを使用。塩などの添加物は加えず、
濃縮しないストレート果汁とする。小売価格は1本1000―1500円程度となる。リンゴ酢や
塩、砂糖を加えるケチャップは300ミリリットル入りで500―700円。一般的な製品より
高い価格設定で、中元などギフトの需要を見込む。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070626c3b2604f26.html