レコード会社と大手ラジオ局にとっては暗い時代だ。
しかしロックスターを志す者にとってこれほどいい時代はなかったと、
ゲームの音楽選定に携わる関係者は言う。
「かつてないほどのチャンスがある。駆け出しのバンドにとっては、10年前でなく今の方がずっといい」。
スティーブ・シュナー氏が言う10年前とは、何を聴かせるかの実権をレコード会社とラジオ局が
握っていた時代のことだ。
ゲームパブリッシャー最大手のElectronic Arts(EA)でワールドワイドの音楽担当幹部を務める
シュナー氏は、無名だったカリフォルニア州南部のバンド、アベンジド・セブンフォールドを、
EAのレーシングゲーム「Need for Speed: Most Wanted」や、最高のステージとみなされている
定番の人気フットボールゲーム「Madden」に起用した。
このバンドはA7Xとも呼ばれ、その後Warner Bros. Recordsとの契約を獲得、
今では何百万人ものゲーマーに楽曲が親しまれている。
シュナー氏によると、スコットランドのインディーズ系ロックバンド、フランツ・フェルディナンドも
「Madden NFL 2005」やサッカーゲームの「FIFA 2005」、レーシングゲーム「Burnout 3: Takedown」に
音楽が起用され、海を越えて米国のファンを獲得した。
同氏が選定を手掛けた「NBA Live 2003」の音楽は、ゲームのサントラとして唯一のプラチナレコードとなった。
「われわれは新たな興味深い方法で音楽を届ける新媒体になっている」と、
Sony Computer Entertainment Americaの所属アーティストでレパートリーマネジャーも務める
アレックス・ハックフォード氏は話す。
同氏はゲームにおける開発過程のあらゆるところでバンドと協力してきた。
その1つがニューヨーク北部出身の駆け出しバンド、スタブ・ザ・マタドールだ。
ハックフォード氏は野球ゲーム「MLB 06: The Show」にこのバンドを起用した。
その時点から出演契約交渉のエージェントが付き、全米ツアーが始まったと同氏は言う。
「条件はほぼ完全に平等だ」とハックフォード氏。
ソース(
>>2以下に続きます)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/08/news055.html