大阪府枚方市発注の清掃工場建設を巡る官製談合事件で、
逮捕された談合の仕切り役とされる大手ゼネコン大林組元顧問・山本正明容疑者(71)が
2005年8月の1回目の入札の際、他社に応札しないよう働きかけていたことが
大阪地検特捜部の調べでわかった。
市は05年8月、「第2清掃工場」(仮称)の建設について、予定価格約39億円で工場棟と煙突の工事を
制限付き一般競争入札で実施したが、市の登録業者約50社に参加資格があったにもかかわらず、
応札はなく不調に終わった。
調べに対し、森井容疑者は「山本容疑者が1回目の入札に参加しないよう、建設業界を取りまとめた」
と供述したという。
その後、市は副市長・小堀隆恒容疑者(60)(逮捕)が委員長を務める「建設検討委員会」で、
管理棟なども追加し、予定価格を約17億円引き上げることを決定。
05年11月の2回目の入札には3者が参加し、大林組と浅沼組JV(共同企業体)が
予定価格の98・4%に当たる55億6000万円で落札した。
このJVが受注できるよう業界内で調整したのも山本容疑者だったという。
一方、森井容疑者は府警捜査2課警部補・平原幸史郎容疑者(47)(逮捕)を通じて、
当時市議で建設委員会所属だった府議・初田豊三郎容疑者(49)(同)らに接触。
建設委員会では、管理棟などを一括発注することについて、「地元業者の受注機会が減る」などと
反対意見もあったが、初田容疑者に賛成に回るよう働きかけていたとみられる。
関係者によると、当時、森井容疑者は大阪駐在の営業・建築担当の常務執行役員。
山本容疑者は顧問だったが、関西地区の建築関係の公共工事で談合を取り仕切っており、
特捜部は、表の営業活動を担当する森井容疑者と業界内の仕切り役だった山本容疑者が
受注に向け連携したとみている。
また、特捜部は5日、大林組が支出した受注謝礼4000万円のうち3000万円を初田容疑者に渡したとされる
松山武仁容疑者(65)が社長を務める兵庫県西宮市の建設会社「羽衣組」の本社などを捜索した。
中司宏市長は5、6の両日、東京で開かれる全国市長会の会議に出席する予定だったが
「事態を収拾するため」としてキャンセル。5日は午前8時15分ごろに登庁し市長室にこもった。
また午前中、市議会・建設委員協議会が開催。担当副市長の小堀容疑者の代理として
出席した木下誠・副市長が「議会と市民のみなさんに迷惑をかけ申し訳ない」と、改めて陳謝した。
ソース
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070605p202.htm 関連スレ
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http://news21.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1180531158/