受託製造大手のフレクストロニクス、米ソレクトロン買収
電子機器の受託製造サービス(EMS)大手のフレクストロニクス・インターナショナル
(シンガポール)は4日、同業の米ソレクトロンを36億ドル(約4400億円)で買収すると
発表した。両社は家電・IT(情報技術)メーカーなどの様々な製品を受託生産する。
規模拡大によって価格競争力を高め、最大手の鴻海精密工業など急成長を続ける
台湾勢に対抗する。
買収は現金と株式を組み合わせて実施する。年末までの手続き完了を目指す。
買収により、フレクストロニクスの年間売上高は300億ドルを超え、従業員数は
約20万人になる見通しだ。
フレクストロニクスは米マイクロソフトの家庭用ゲーム機や、欧米各社の携帯
電話などを受託製造しており、生産量が多い消費者向け製品などの製造に
強みを持つ。一方、ソレクトロンは米ネットワーク機器大手などが顧客で、
高い技術力が必要なIT機器などの生産を得意とする。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070605AT2M0500N05062007.html