JFEグループの「JFEエンジニアリング」(東京都千代田区)など数社が
東京国税局の税務調査を受け、06年3月期までの計7年間で
計約11億円の所得隠しを指摘されたことが分かった。
談合で落札した工事をめぐり、受注をあきらめた業者に支払う「降り賃」や
受注工作費などを経費に見せかけた分が交際費と認定されるなどしたとみられる。
グループ全体の追徴税額は、重加算税を含めて約9億円になるという。
JFEエンジニアリングが9億円前後の所得隠しを指摘されたほか、
JFEスチール(同)も設備投資をめぐって約2億円の所得隠しを指摘されたとみられる。
関係者によると、JFEエンジニアリングはし尿処理施設や水門など各地の公共工事などで談合。
「降り賃」を外注費に見せかけて支払っていたほか、受注工作費や関係者への謝礼なども
同様に経費に見せかけていたという。
国税局は外注工事の実態がなかったことなどから、「交際費」と認定した模様だ。
JFEエンジニアリングをめぐっては、各地の自治体が発注したし尿処理施設の入札を
めぐる談合事件でも、昨年5月、大阪地検特捜部に社員が独占禁止法違反容疑で逮捕されるなどしている。
持ち株会社のJFEホールディングスは
「税務調査を受けたのは事実。受領した更正通知書を精査の上、適正・誠実に対応します」とコメントした。
ソース
http://www.asahi.com/national/update/0530/TKY200705300222.html