◇船場に“公募”女将の飲食街がオープンへ
おかみさん希望者を応援します―。大阪・本町の商業ビル
「船場センタービル」に7月初め、一般から公募した女性店主らによる
飲食店街がオープンする。仕掛け人は、小規模オフィスや店舗の
開発を手がけるプロデューサーたち。資金や経験がなくても
熱意のある女性の起業を後押しするとともに、ビジネスマンらの
集客による街の活性化も期待している。
名付けて「船場女将小路(せんばおかみこうじ)」。中央大通沿いに
東西に延びるセンタービルの西端、10号館の地下1階部分を改装し、
11店舗(広さ約25〜46平方メートル)を設ける。
想定業種はくし揚げ、すし、おでん、郷土料理など。
厨房(ちゅうぼう)機器などを備え、賃料は3・3平方メートル当たり
2万円からと比較的安めに抑えた。
この区画は大阪市開発公社の所有。小規模オフィス開発業者や大手ゼネコン、
設計事務所などでつくるまちづくり協議会とともにおかみさんの飲食店街を構想した。
店舗開発を請け負ったサンヨー・レックス(大阪市西区)の今井豊社長(43)は
元都銀支店長。銀行で独立開業に意欲的な多くの女性と接した経験から、
初期投資額を抑えて開業できるよう配慮した。「食器類調達や食材仕入れも含めて、
100万〜200万円で開業できます」と話す。
入居希望者は5月末まで募集しており、すでに20件以上の申し込みがあった。
30代〜50代後半が中心で飲食業経営者の妻や娘が多いが、
共同出資で開業を志す20代の3人組もいるという。
屋上に阪神高速道路、地下に地下鉄中央線が走るセンタービルは昭和45年、
大阪市が開業。1号館から10号館までの延べ17万平方メートルに衣料品卸しや
小売店、飲食店、事務所など約1000軒が入っているが、建物が古くなり活性化が
課題となっている。以前は飲食店が入っていた女将小路の予定区画も、
最近は空き店が目立っていた。
ソース(産経新聞)
http://www.sankei-kansai.com/02_keizai/kei052001.htm