関東地方を中心に流行中のはしか(麻疹)のワクチン接種に関する問い合わせが
相次いでいることから、厚生労働省は18日、ワクチンの在庫状況を各都道府県に周知し、
適正な使用を呼びかける通知を出した。
16日時点ではしか・風疹の混合ワクチンを含め約45万本。
厚労省は「在庫切れの心配は当面ない」としているが、未接種ではしかにかかった経験がない人に
ワクチンが行き渡るよう「流行していない地域や接種経験者はなるべく控えてほしい」と
呼びかけている。
はしか単独ワクチンの在庫は11万本で、追加の供給は9月ごろになる見通し。
一方、混合ワクチンは在庫が34万本あり、今後も毎月十数万本の出荷が予定されている。
混合ワクチンの価格は1本6000円程度で単独ワクチンの約2倍だが、
混合と単独を併用していけば当面在庫が底をつく心配はないという。
国立感染症研究所が18日公表した感染症週報によると、今回の流行で集団感染が目立つ
15歳以上の今年のはしか患者は6日時点で計155人で、昨年の年間患者数の約4倍。
東京都内では、都や区の呼びかけでワクチン未接種の子どもに緊急に予防接種する動きが
広がっている。
◎ソース asahi.com
http://www.asahi.com/life/update/0518/TKY200705180314.html