もはや「団塊様、お断り」  “移住景気”を喜べない石垣島の苦悩 [05/16]

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1 ◆yaoya..7kg @大八百屋φ ★
 那覇市の南西、約400km。世界有数の珊瑚礁とエメラルド色の海に囲まれた沖縄・石垣島は、
癒やしを求める都会人に人気の観光スポットだ。

 この「美(ちゅ)ら島」で今、深刻な問題が持ち上がっている。大量定年期に入った団塊世代を
中心とする都市部からの移住者と地元住民とのあつれきだ。人口減に悩む地方自治体にとって、
団塊世代は大切な“お客様”のはずだが、石垣島では逆に「団塊様、お断り」の空気が強まっている。

◆南の島の「リトルトーキョー」

 島の人口は現在約4万7000人だが、県外からの移住者は昨年だけで1840人にも上る。
住民票を移さない“幽霊人口”を含めると、実際の人口は5万〜6万人に達するという見方もあり、
移住ブームは盛り上がる一方だ。

 石垣島には地元の人が「リトルトーキョー」と呼ぶ地域がある。市街地から車でおよそ30分、
海を一望する斜面に40戸ほどの家が建つ山原(やまばれ)の新興住宅地だ。デザインに工夫を
凝らした家が立ち並び、近隣には犬の美容室や瀟洒なレストランもある。まさに東京の住宅地
さながらの「移住村」だ。

 地元の不動産会社の社員は、「山原の住民は、全員が他府県から来た人。4年ほど前は
坪4万〜5万円だった地価が、7万円程度にまで値上がりした」と話す。

 だが、不動産関係者が好況に頬を緩める半面、もともとの住民は移住者の増加に苛立ちを募らせる。
「もう来ないでほしい」というのが地元の一般住民の本音だ。

>>2以降へ続く
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070510/124464/