特許庁が地域名を冠した特産品などに商標権を与える「地域団体商標」(地域ブランド)
に認められた「松阪牛」と「松阪肉」の保護やPRのため、松阪市や近隣の14団体でつくる
「松阪牛連絡協議会」の発足式が11日、同市役所で開かれた。
同協議会は、任意団体の松阪牛協議会(会長=下村猛・松阪市長)のほか、松阪肉事業
協同組合や松阪農協、松阪飯南家畜商協同組合などで構成。今後の活動としては、
類似の偽物が「松阪牛」の名称を使うのを禁じるほか、改めて登録商標の届け出や明示
を義務付け、商標侵害が発覚した場合は排除勧告する。その一方、全国に向け、松阪肉、
松阪牛のPRに努める。
この日の発足式では、下村市長が「松阪牛と肉の維持管理に努め、振興していくため
には、14団体の連携が重要だ」などと述べた。この後、市長が、特許庁から与えられた
商標登録証を、代表して中村十四男・同事業協同組合理事長に手渡した。さらに、会長を
下村市長、副会長を中村理事長と柏木静生・津食肉事業協同組合理事長に決めた。
柏木理事長は「松阪牛は全国でも知名度が高いだけに、肥育農家と販売業者が一体と
なり、さらに信用も向上させていかなければならない」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news002.htm