http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070502/124105/ ソフトバンクが5月中にも、固定電話と携帯電話を一体化した定額料金を導入することが
日経ビジネスの取材で明らかになった。
法人向けに提供する固定電話サービス「おとくライン」から、ソフトバンクの携帯電話に
定額で使い放題となるプランを投入する。おとくラインとソフトバンクの携帯電話を
両方契約している企業にとっては、外出している社員の携帯電話への通話が
話し放題になる。一部の企業から段階的に提供し、徐々に対象企業を広げる計画。
新プランにより、ソフトバンクは手薄な企業向け通信サービスの強化を図る。
おとくラインは、グループの日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)が2004年12月に
開始した。当時、NTT東日本・NTT西日本よりも割安な基本料や通話料を売りに、
鳴り物入りで投入した固定電話サービスである。
孫正義社長は「おとくラインを提供するために日本テレコムを買収した」と豪語し、
NTT東西が独占する市場を切り崩すと意気込んだ。
ところが、孫社長の目論見は外れ、加入者は伸び悩む。NTT東西が基本料を
引き下げるなどして対抗したほか、ライバルのKDDIも同種のサービス「メタルプラス」を
始めたことが影響したためだが、何よりも利用者の通話手段が固定電話から
携帯電話へと移行したことが響いた。
その後、孫社長の興味も携帯電話サービスに移り、昨年ボーダフォンを買収したことで
主力事業は完全に携帯電話になってしまった。
このため、おとくラインは2005年9月には個人向けの営業を大幅に縮小し、企業向けに
特化することを表明。企業向けに通信料金の一括請求サービスを提供するインボイスと
共同で営業会社「日本テレコムインボイス」を設立し、固定通信から距離を置く構えを
見せていた。
>>2に続く