九州・沖縄の小売り・外食上場企業12社の2006年度決算(06年12月期―07年2月期)が
23日、出そろった。新規出店や他店買収で12社中10社は増収だった。しかし、競争激化や
天候不順による衣料品不振などで、7社が減益に。九州・沖縄の個人消費は底堅いものの、
利益面で企業間格差が鮮明になってきた。
05年度は岩田屋とフタタを含めた14社のうち、増収は10社、経常減益または赤字転落は
5社だった。
明暗が分かれたのはスーパー。増収増益はイオン九州とサンエー。イオンは
大型ショッピングセンターなどの新規出店効果で既存店ベースでの衣料品の不振など
補った。サンエーは、人口増が続く沖縄市場で積極出店。本土からの移住者などの需要
も取り込み、12期連続の増収増益と成長を続けている。
一方、新規出店を控えたタイヨーは、暖冬などの天候不順による衣料品不振の影響を
受け、上場以来初の減収減益となった。05年度に大幅赤字だった丸和は、不採算店の
閉鎖で減収となったが、営業時間の延長などで黒字化した。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070423c6c2301z23.html