米コンピューター大手ヒューレット・パッカードは4日、数百億ドル(約数兆円)規模の
コンピュータゲーム市場で「主要なプレイヤー」になることを目指した同社の計画の中核
となる新技術を公開した。
同社はサンフランシスコの美術フィルムスタジオで、2006年9月に買収したカナダの
高性能ゲーム用PCメーカーVoodooPC社のエンジニアたちとのコラボレーションの結果
生み出された最新のゲーム用技術を公開した。
HPはPCゲーム市場でライバルの米デルに勝利することを狙っている。
HPのPCグローバル部門のCTOでVoodooPC創立者のRahul Sood氏は
「我々がある市場に打って出ようとするときには、闘う準備はすでにできている」と
語っている。
HPは、戸外でゲームを楽しむことが可能なモバイル技術など、革新的な技術を採用した
新型ゲーム機を今年発売する予定を明らかにした。
HPは、モバイル、オンライン、そしてPCゲーム市場を狙っており、次世代ゲーム機
市場でしのぎを削るソニー、マイクロソフト、任天堂と競争する気はないとSood氏は
述べている。
「我々の顧客はPCとゲーム専用機の両方を持っている。全ての“ゲーマー”が
当社のテクノロジーにアクセスできる環境を作ることを目指している」。
HP Labsはユーザーをゲームの世界に「没頭させる」ために、曲面で構成された
コンピューター・ディスプレイや、移動中にプレイしているゲームに周囲の風景
などを取り込むワイヤレスの携帯装置などのテクノロジーを公開した。
通信およびメディア市場に関する調査を行っているInforma Media Groupは、
コンピューター・ゲームの世界市場を360億ドル(約4兆2700億円)以上と推定している。
全米家電協会(CEA)によると、「World of Warcraft」などのオンラインゲームを
日常的に楽しむ人は1200万人以上に上り、米国の消費者が2005年にゲーム関連の
ソフトウェアとハードウェアに費やした金額は200億ドル(約2兆3700億円)を
上回るという。
ソースは
http://www.afpbb.com/article/1488242?lsc=1&lc=1