高級和牛ブランド「松阪牛」の定義が厳格になったため、松阪牛として
出荷できなくなり収入が大幅に減ったとして、三重県大紀町の生産者の男
性が、同県松阪市と松阪肉牛共進会などに対し、定義の取り消しと、減収
分約926万円の損害賠償を求めた訴訟を津地裁に起こしたことが3日、
分かった。
訴状などによると、牛肉の産地偽装問題などが相次いだことを受け、松
阪市などが2002年9月、県中部の旧22市町村(現8市町と大紀町の
一部)で飼育された牛を松阪牛とすると、定義を明確化していた。
男性が飼育する地域はエリアから外れ、松阪牛として市場に出荷できな
くなった。このため年収が02年度の約2220万円から03年度には約
1290万円に減少したと主張している。
下村猛松阪市長は「訴状については現在、協議中」とのコメントを出した。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007030301000338.html