◆ビジネス+スレッド作成依頼スレ★28◆

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725名刺は切らしておりまして
◆つくばエクスプレス 東京駅延伸を検討 大深度で事業費1000億

 2005年8月に開業したつくばエクスプレス(TX、つくば駅〜秋葉原駅)を東京駅まで延伸する計画が、
沿線の自治体で大きな話題となる可能性が出てきた。「運輸政策審議会答申第18号」で示され、沿線自治体も
早期実現を求めている計画で、今回、大深度地下利用によるトンネル整備や概算事業費を約1000億円などと
する調査結果がまとまった。今後、調査結果を基にして、計画の具体的な検討が進みそうだ。
ただ、輸送人員の確保など事業実現には、大きな課題も抱えている。

TXの東京駅延伸は、現在の秋葉原駅と東京駅を結ぶ計画。運輸政策審議会の第18号答申では、
「今後整備について検討すべき路線」に位置付けられている。
運輸政策研究機構が、「都市鉄道整備等基礎調査」の中で、具体的なルートや事業費などケーススタディーの
結果をまとめた。
ルートは、導入空間や既存構造物の存在などの関係から、「丸の内側仲通り地下案」で検討することにした。

 ケーススタディーでは、整備区間の長さが約2kmで、トンネルは大深度地下を利用し、駅は1面2線の島式
ホームとする。建設期間は約6年で、概算事業費が1000億円。2016年度の開業を想定している。

 これを前提として、需要予測と事業採算性を調査した結果、資金が無利子貸付で東京駅での乗り換え時間を
1分ほど短縮した場合と、整備主体と運営主体を分離する都市鉄道等利便増進法に基づいた手法で整備して乗
り換え時間を短縮した場合に、資金収支や損益収支が現在より好転することが分かった。4ケース中2ケース
で、資金収支と損益収支が好転する。

 TXの東京駅延伸は、一部自治体では早期実現に向けた議会決議や意見書などが採択され、国土交通省に
要望なども提出されてる。今回の調査結果が、こうした自治体の活動を後押しする可能性もある。
 ただ、この調査は2010年度で輸送人員が1日27万人を達成することが大前提。
これを5%下回ったと仮定すれば、「資金収支が大幅に悪化する」と結論付けている。

 首都圏新都市鉄道が2月に発表したTXの利用者数は、1日平均20万人。開業当初の需要予測である
「10年度で1日平均27万人」を達成する勢いを見せるものの、目標達成と維持に向けたさらなる需要喚起が
延伸構想実現のかぎを握る。

建設通信新聞 2007年4月17日付
http://www.kensetsunews.com/news/news.php?date=20070417&newstype=kiji&genre=2