味の素と削り節大手のヤマキ(本社・愛媛県伊予市)は1日、資本・業務提携契約を
結んだと発表した。
味の素が第三者割当増資の引き受けなどで、ヤマキの発行済み株式の33・4%を
3月末までに取得し、持ち分法適用会社とする。ヤマキに2〜3人の取締役も派遣する。
ヤマキも味の素の子会社「かつお技術研究所」(本社・静岡県焼津市)の株式20%を取得する。
両社は、カツオ節を主原料とした和風調味料の分野で技術を供与し合って新商品開発を進める。
原料の共同購入や物流の共同配送でコストも削減する。
ここ数年、カツオ節関連の和風調味料の市場規模は縮小傾向にあるうえ、水産資源の高騰が
コスト増につながっており、提携で効率化を図ることにした。記者会見した味の素の山口範雄社長は
「互いの事業分野が非常にバランスのとれた補完関係にある」と述べた。
味の素は「ほんだし」など粉末タイプの和風だしの素が53%のシェア(市場占有率=2005年度)を持つ。
これに対し、ヤマキは「カツオパック」に代表される削り節のシェアが24%とトップ、
液体タイプのめんつゆでも2位(12%)となっている。ヤマキが得意とする削り節やめんつゆに関しては、
味の素は家庭用商品の品ぞろえがほとんどない状態だ。
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070201ib26.htm