韓国映画いまや「寒流」・06年輸出額、3分の1に
韓国映画の海外輸出額が2006年に2451万ドルと、05年(7599万ドル)の3分の1に
急減したことが20日、韓国側の調べで分かった。
韓流ブームの陰りが指摘される日本向けが同82%減と落ち込みが激しい。
韓国メディアは「韓流映画、海外で『寒流』」(中央日報)と報じている。
韓国映画振興委員会の発表資料によると、昨年の韓国映画の輸出本数は
53カ国208作品で05年(202作品)と大差ない。しかし、1本当たりの輸出価格が
昨年は11万7000ドルと05年の37万6000ドルを大きく下回り、ほとんどの国で
輸出額が減った。
輸出額全体に占める日本向けの割合も、05年の約8割から昨年は4割強に下がった。
国内市場での韓国映画のシェアはソウル地域で60%で、統計を始めた1999年以来、
最高水準を記録した。日本での興行失敗について、同委は(1)韓流スターに依存した
チケット売り上げへの期待(2)両国の著作権への認識や取引慣行の違いから生まれる
対立(3)日本市場での長期的な戦略の欠如――などを指摘している。(ソウル=峯岸博)
(21:53)
(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070120AT2M2001120012007.html