シマンテックは、「W-ZERO3」などのWindows Mobile 5.0搭載モバイル端末向けの
ウイルス対策製品「Mobile AntiVirus 4.0 for Windows Mobile」を15日から発売する。
法人向け製品として利用する端末数に応じて価格は異なり、システムインテグレータや
同社パートナーを通じて販売される。
国内ではウィルコムのW-ZERO3シリーズやNTTドコモの「hTc Z」、ソフトバンクモバイルの
「X01HT」というWindows Mobile 5.0搭載端末が普及し始めているが、それに先んじて
スマートフォンが普及している海外では、こうした機器を狙った攻撃も増えている。
シマンテックによれば、モバイル端末の予定表などの情報を盗み見たり盗聴したりする
スヌープウェアや、海外で少額決済の手段として使われるプレミアムSMSを不正に送信
して利益を得ようとするマルウェアが存在。
同社のワールドワイドの調査では、スマートフォンのセキュリティを導入していた企業は
全体の10%で、モバイル端末に業務データ保存を認めている会社のうち8割がそうした
データのセキュリティを考慮していなかったという。
それらの背景をふまえ、同社は、モバイル端末上のセキュリティ製品の必要性を強調する。
同製品では、LiveUpdate Wirelessサービスを使って定義ファイルを自動的に更新し、新種
のマルウェアに対応可能。
管理者が一元的に管理することも可能で、モバイル端末の環境設定、ロック機能、
セキュリティポリシーの設定などを1台の管理マシンから行うことができる。
機能としては、Webからのファイルダウンロード時やEメール利用時、無線LAN接続時、
Bluetooth/赤外線受信時に自動でリアルタイムスキャンを行ってマルウェアの侵入
を防ぐ。
検知したウイルスの隔離やSMSの管理、詳細なログの確認といった機能も備え、企業の
モバイル端末のセキュリティを強化することを狙う。
ニュースソース
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/01/15/393.html