【EU】ＥＵの経済優等生、やはり北欧諸国が際立つ　改革進展、加盟国に格差［01/05］

欧州連合（ＥＵ）が目指す競争力と社会福祉を兼ね備えた社会の構築で、
北欧諸国の優等生ぶりが際だっている。

世界経済フォーラム（ＷＥＦ）の最新分析によると、ＥＵの「リスボン戦略」
の進捗（しんちょく）評価でデンマークなどの取り組みが高い評価を得た。

この一方、ＥＵ２５カ国の平均は米国、東アジアに劣ることがわかった。
期限内の目標達成は厳しくなる中でＷＥＦは戦略の重要性を認め、期限後も
努力すべきだと提言している。

リスボン戦略は、インターネット時代の到来に合わせて労働者の職業知識を
充実させ、米国に負けない欧州経済を目指すとともに、「知識社会」にあって
高齢者と女性の就労率を向上させ、欧州伝統の社会福祉も維持させる
「欧州社会モデル」の構築が狙いだった。

その後、欧州経済の低迷で見直しを迫られたが、「情報社会の構築」「変革と
研究開発の促進」「自由化と競争政策の推進」「産業間ネットワークの整備」
「効果的で統合された金融サービスの創出」「企業環境の改善」「就労率の向上
と職能向上」「持続的な経済成長の実現」という８分野で改革を進めていくこと
になっている。

だが、ＷＥＦが２０００年から２年ごとの改革進展評価で今年も加盟国別に独自
の指標で評価した結果、スウェーデンとデンマーク、フィンランドの北欧諸国の
好成績は変わらず、８分野の指標の総合で１位はデンマーク、２位がフィンランド、
３位がスウェーデンとなった。

０４年と順位の入れ替わりはあったものの、上位３カ国の顔ぶれは同じだった。

これにオランダ、ドイツ、英国が続き、次いで米国、オーストリア、ルクセンブルク、
東アジア諸国という順位になっている。

ただ、加盟２５カ国の平均では、８項目のすべてで米国と、日本などの東アジア諸国
に劣っていることがわかった。
（>>2−10あたりに続く）
ニュースソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070105-00000009-fsi-bus_all

（>>1の続き）

北欧諸国はＥＵ非加盟のノルウェーも含めて人口規模では小国ながらも地域で自由な
市場を形成し、情報技術産業の成長と企業間の競争力の向上を図りつつ、伝統的な
社会福祉制度を生かす戦略が成功しているようだ。

他方、０４年にＥＵに加盟した東欧諸国には欧州経済の牽引（けんいん）役の期待が
かかるものの、まだ不安定で、チェコやスロベニアの健闘ぶりとは対照的にポーランド
は総じて評価の低いギリシャ、イタリアなどの南欧諸国よりも下回る最下位の２５位に
甘んじている状況だ。

加盟国間での改革進捗の格差が鮮明になり、ＷＥＦは目標達成の道程は長いと指摘する。
ただ、リスボン戦略は将来も有益であり続けるとし、「戦略の潜在的な恩恵を考えると、
２０１０年の期限以降も目標に向けて取り組むことが好ましい」と主張している。

ブルガリアとルーマニアのＥＵ加盟に続き、トルコやクロアチアの加盟問題が論議になる
中で欧州にとって理想の将来像を実現していく上でＥＵはリスボン戦略にどう対応して
いくのか。

短期的な課題の検討や中期的な見直しを行う中で長期的な戦略を維持していくのは容易
ではないようだ。

（了）

日本の位置が正確にわからん。
またもや２

てか、北欧に産業なんてあるの？

>>4
ABボルボ、スカニア、ボルボ・カーズ、サーブ、ノキア、エリクソン

>>3
もはや、１人あたりＧＤＰではドイツ、フランス以下、そのうちイタリアにも抜かれるよ

一人ひとりの人間を大切にする国の一人当たりGDP（＝付加価値）が高いのは当たり前。
スカンジナビア・モデルの優秀性を無視して、アメリカン・モデルを日本に押し付けた連中は全員責任取れ。

日本は北欧と同じ様にやれるの？

北欧諸国は基本的に「大きな政府」。

>>8
理論的には可能。政治的には困難。自民党は言うまでもなく、
民主党も、松下政経塾系を始めとして経済右派が強い。
日本は労働組合の組織率も低いから、政治に反映させるバックボーンが無い。
でも、基本的に北欧型のシステムでなければ、少子化の解決は不可能。

ただし、公務員が多すぎる点や所得税が高すぎる点は問題だから、
真似しなくてもいいがな。これらの点はスウェーデンの右派政権が修正しようとしてる。

>>9
一般論としてはそうだけど、スウェーデンの法人税率は実効で28％だし、
資本所得の税率は比較的低い（二元的所得税）。

>>10
所得税とかは、日本人が老後のためにためている金額＋日本人の税金
と同じくらいの学なので、おそらく高福祉高負担社会になっても、平均的な
所得の日本人の使える金額は変わらないと考えれている
金持ちは困るだろうけどね

たしかに、「北欧の税金が高い」って言う人は純税で見てないよな。
貯金の必要が無いから、そこらのリーマンでも海外へバカンスに行ったりするし、
別荘持ちも普通。

また、女性の労働力率が高く、夫婦で年1,000時間ずつ働くから、
夫に年2,000時間の労働が集中する日本よりも、時間的なゆとりがある。

デンマークって、４％のイスラム移民に社会保障費の４０％を食いつぶされてる
国じゃん。

あっ、だから偉いってことなの？

なんで日本は貧しいの？

フィンランドのﾊｶｰは世界一。

国民負担率の内訳の国際比較（日米英独仏瑞）

http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/020.htm

ttp://online.wsj.com/article/SB114349616852509385.html?mod=opinion_main_europe_asia
REVIEW & OUTLOOK
Laboring the Point
March 28, 2006

ＷＳＪ（欧州版、社説）：（欧州は）労働法規を見直すべきとき
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フランスのゼネストに寄せて、欧州の保護的に過ぎる労働法規（規制）がかえって失業を生み
経済発展に有害と主張するもので、その論点はオーソドックスな「アングロサクソン資本主義」
のもの。

この議論はあたりまえ過ぎて、面白くもなんともないのだけれど、この記事にはOECD諸国の
労働規制の強い国と弱い国の失業率の比較をしている（失業率、％）

スペイン・・・11.3
ドイツ・・・・9.6
フランス・・・9.4
ギリシャ・・・9.3
フィンランド・9.0
イタリー・・・8.6
ベルギー・・・7.9
ポルトガル・・6.2　　ここから上が労働規制が強い国
ーーーーーーーーーーーーー
アメリカ・・・6.0　　ここから下が労働規制が弱い国
スエーデン・・5.6
デンマーク・・5.6
日本・・・・・5.3
イギリス・・・5.0
アイルランド・4.6
オーストリア・4.3
オランダ・・・3.8

>>14
非効率な産業が多いから

>>17
北欧は労働流動性が高いよ。例えばデンマークだと、
失業保険や職業訓練は政府がきちんと面倒見る代わりに、
解雇は簡単。だから解雇や転職は多いが、新規雇用も多い。
これが成功してるから、ドイツやフランスも真似しようとしてる。
http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2006_4/denmark_01.htm

ちなみに、日本は週1のパートとかは失業者に含めてないじゃんｗ
実質的な失業率だと1割超えてるって推計もある罠。

>>18
それもあるだろうが、労働者が法制で十分に保護されてないことが最大の理由だよ。
例えば、日本の最低賃金は先進国最低レベルで、正規と非正規の同一労働・同一賃金も保証されてない。
女性が働きやすい労働環境にもなってない。

むしろ>>17の数字は、グローバル化に適応しているのは
「アングロサクソン資本主義」だけではないことを示している。
これは、アンデルセンの福祉レジーム論の正しさを裏付けてる。

北欧はスカンジナビア・モデル、オランダはポルダー・モデルだし、
イギリスは、ブレア以降に最低賃金を復活させたりして軌道修正してる。
もはや純粋な「アングロサクソン資本主義」をやってる国なんてアメリカだけだよｗ

>>20
アカ野郎は地獄に落ちろ

日本人はアメリカと中国、東南アジアぐらいしか見てないけど
東欧、北欧にはそれなりに大きな市場があるよ

一人当たりの可処分所得って日本と北欧どっちが多いの？
物価が向こうの方が高そうなイメージだが。