今年最後の取引となる29日のニューヨーク株式市場は、大企業で構成するダウ工業株平均が
前日の終値より38.37ドル安い1万2463.15ドルで引けた。05年末の終値と比べると16.3%高く、
2年ぶりに前年末の水準を上回って越年する。今年1年間の上げ幅は1745.65ドルで、2000ドル超
も上昇した03年以来の大幅高となった。
住宅市場の冷え込みをきっかけに、米景気の減速感が強まっているにもかかわらず、ダウ平均
は上昇。10月3日には約6年8カ月ぶりに史上最高値を更新した。その後も最高値を塗り替え続け、
世界の相場を牽引(けんいん)した。
株高が続くのは、米景気が再び拡大に向かうという強気な見方が市場にあるからだ。ただ、
景気の一層の減速を警戒するエコノミストも多く、米景気の先行指標とされるニューヨーク
株式市場の動向は、07年も世界中の注目を集めそうだ。
市場はフォード元米大統領の国葬が営まれる1月2日は休場となり、新年の取引は1月3日から
再開される。
▽News Source asahi.com 2006年12月30日19時29分
http://www.asahi.com/business/update/1230/015.html ▽ダウ工業株平均
http://finance.yahoo.com/q?s=%5EDJI&d=1b