かんら信用金庫(富岡市富岡、横山昇一理事長)、多野信用金庫(藤岡市藤岡、白岩博行理事長)、
ぐんま信用金庫(前橋市千代田町、小川了理事長)は26日、来年11月26日をめどに
対等合併することで基本合意したと発表した。中小企業の事業区域や生活圏の拡大、
地銀や今後誕生する「ゆうちょ銀行」などとの競争激化を視野に、営業基盤の広域化と競争力強化を図る。
新信金は県内中・西部を中心に73店舗を持ち、預金残高は県内信金トップの8120億円となる。
県内信金数はアイオー、館林両信用金庫の来年11月合併とあわせ、現在の9から6に集約される。
3信用金庫の理事長が前橋市内で記者会見し、横山理事長は「預金量8000億円という規模は
未知の世界だが、3金庫の総力を結集し、信金らしい信金の具体像づくりに取り組みたい」と述べた。
かんらを存続金庫に、新信金本店は現かんら本店に置き、理事長もかんらの横山理事長が就任する。
合併後の名称や他役員の処遇は今後の協議で決める。
「地域密着営業」を維持するため、3信金の現本店にそれぞれ営業本部を設置する方針。
店舗網はかんら23、多野12、ぐんま38の計73店になるが、営業エリアが重複する店舗を対象に統廃合する。
従業員は3信金合わせて1100人の現体制を維持する。
合併協議は数年前から隣接するかんら、多野の両理事長が検討していたほか、今年6月に
ぐんまの小川理事長が参加を打診し一気に本格化した。
3信金の3月末の預金残高は8120億円で、全国292信金中、34位となる。
合併前はかんら116位、多野224位、ぐんま75位だった。
信金再編は2000年から04年にかけて全国的に活発化した。県内信金は02年1月に
伊勢崎、太田の合併でアイオーが、同11月に群馬中央、大栄の合併でぐんまがそれぞれ誕生して
9信金体制となったが、人口比では依然として「オーバーバンキング状態」(銀行関係者)とされる。
こうした中、保険や投資信託など業務の多様化・専門化、中小企業向けで攻勢を強める
地銀やメガバンク、ゆうちょ銀行などとの競争に対する経営戦略として、県内でも再編が本格化している。
≪ソース:上毛新聞≫
http://www.raijin.com/news/a/27/news01.htm 【かんら信用金庫】
http://www.kanrashinkin.co.jp/ 【多野信用金庫】
http://www.tanoshinkin.co.jp/ 【ぐんま信用金庫】
http://www.gun-shin.jp/