【鉄鋼】鉄鉱石、9.5%値上げへ ブラジル大手 中国鉄鋼会社と合意 値上げは5年連続[12/25]
ブラジルの大手鉱山会社リオドセは21日、2007年度の鉄鉱石価格交渉で、
中国の鉄鋼最大手、宝鋼集団と前年度比9・5%の値上げで合意したと発表した。
鉄鉱石の価格交渉では、最初に決めた鉄鋼会社の購入価格が、他の鉄鋼会社にも
適用されるのが慣例で、新日本製鉄など国内メーカーとの交渉も、ほぼ同じ値上げ率
で決着する可能性が高い。
値上げは5年連続。鉄鉱石価格は02年度の約2・9倍の水準になる。
鉄鉱石の価格交渉で中国企業が他国に先駆けて合意するのは初めて。
従来は、日欧の鉄鋼メーカーが先導してきた。
2003年に日本を抜いて世界最大の鉄鉱石輸入国となった中国は、宝鋼集団が業界
を代表して交渉する方式を採り、発言力を高めている。
リオドセは、今後さらに鉄鉱石需要が増すと見込まれる世界最大の鉄鋼生産国・中国
との交渉を優先させたようだ。
ニュースソース
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20061225mh01.htm
2 :
名刺は切らしておりまして:2006/12/25(月) 11:00:38 ID:66D/VmHS
中国は世界の憂鬱
3 :
名刺は切らしておりまして:2006/12/25(月) 11:09:52 ID:ss+ijMrm
悪い事ばかりじゃない。これでますます勝ち組、負け組がハッキリする。
収益性の低い鉄鋼会社は勝ち組に淘汰される。M&Aがより加速するだろう。
...中国はそれが狙いかもな。
4 :
名刺は切らしておりまして:2006/12/25(月) 11:18:19 ID:3Q0Q8crP
人件費の安い中国だから少々高い原料価格でも採算が取れるんだろう。
国際競争の中で中国の人的コストが国際経済の混乱を招くという事だ。
これから先、日本の工業製品の生産に伴う人的コストが問題になる、
だから、政府として人件費圧縮の方向へとスライドしたのだろう
まあ〜低賃金社会の原因を作っているのが中国の人件費の安さだな。
いまの世界経済は中国の人件費の安さでもっているんだもんなぁ
でもこれがずっと続くわけでもあるまい・・・
6 :
名刺は切らしておりまして :2006/12/25(月) 21:54:23 ID:gHrMYDH0
これで一番損をするのは中国の会社だから、そっとしておけばいい。
記憶&飲酒モードで、記憶を整理してみる。スマソ。
まず鉄鋼生産には高炉(原料は鉄鉱石)と電炉(原料はクズ鉄)とがある。
高炉の場合、帝国主義モデルと日本モデルがある。
帝国主義モデルてのは、大国の企業がヨソの国の鉱山をヤマごと買うやつ。
自国内の鉱山を使うのも、これに含まれる。
日本モデルは、商社が鉱山と契約し、鉄鉱石を買う。
むかしは帝国主義モデルが優位だったが
1970年代以降は、日本モデルの方がコスト的に優位となった。
要するに帝国主義モデルの鉱山の鉄鉱石の品位が落ちたのね。
中国は国内帝国主義モデルだった。
しかし品位の問題やらコストやら生産性の問題やらで
日本モデルにシフトしつつある。
といっても日本モデル導入としては圧倒的に後発だから不利だわな。
一方、日本はといえば、当然ながら日本モデルの最先進国。
加えて、どうも電炉メーカーが高炉並みの品質の鉄鋼生産に命を賭けてるみたい。
これは、まったりヲチする価値がある。
あとインドのミタルの手口が、よくわからない。
ミタルの手法は、生産性上ダメになった帝国主義モデルの会社を買い占めて
それで規模を大きくしてるのね。
短期・中期的には、おいしくない話。
それとも長期・超長期的に
最終的な鉄鋼製品の流通チャネルを押さえようって意図なんだろうか?
「これから伸びるのは(自国を含めた)発展途上国市場だ」
「発展途上国向けの資材に必要な要素はコストだ。品質は多少低くとも良い」
「多少低品位であろうとも、大量に鉄鉱石を産出するならば、発展途上国向けである限りは、
特に問題にならない」
資源ナショナリズムといい、昨今の値上げ(=コスト・プッシュ・インフレ)といい、物流において原材料を「戦略的に」押さえる必要性がこれに現れてるな。
>>8 ミタルはまず規模を追求しないと、何の強みもない会社だからだろう。
アルセロール買収は規模に加えて技術も手中に収める意図だったが。
12 :
名刺は切らしておりまして:
>>10 品質の低い鉄鉱石(鉄含有率の低い鉄鉱石)だと、大量に産出しても、
コストは高くつくよ。
鉄鋼は原料から製品まですべて重量がデカい。
鉄鉱石、石炭、石灰石、鉄鋼製品の需要家のすべてを一箇所に集めるのは無理だから、
自国に鉄鉱石が産出するというのは大したメリットにはならない。