12月11日、マイクロソフトはホームページ運営や電子メールのサービス提供を
行う「Microsoft Office Live 日本語版」の無償提供を開始した。
Office Liveは小規模事業所向けのインターネットサービスで、無償の「ベー
シック」と有償の「エッセンシャル」「プレミアム」の3種類で提供される。現在はβ
提供の段階であり、上記すべてのタイプが無償で利用できる。β期間終了時期は
2007年中盤以降の予定で、β期間終了後はエッセンシャル、プレミアムについて
有償提供となる。
すべてのタイプはユーザー登録制をとっているが、利用は企業ユーザーの
ほか個人事業主でも可能。ただし、登録時には身元認証のためクレジット
カード番号が必要になる。
無償で提供されるベーシックの内容は以下のとおり。
1. 自社ドメイン(.com、.net、.org)の登録および維持
2. 自社ドメインによる電子メールアカウント
3. 自社ドメインのホームページ
4. 上記ホームページの閲覧状況が分かるレポートツール
エッセンシャルは上記に加え、文書の共有などができる専用ワークスペース
(500Mバイト:10名分のユーザーアカウント付き)と顧客管理機能、、Office
アプリケーションとの連携機能などが追加される。さらにプレミアムはこれに加えて、
情報共有やコラボレーション基盤となるグループウェアとそのテンプレートが利用できる。
Office Liveでは、マイクロソフトとして広告ビジネスという新たな取り組みにも
チャレンジしている。提供されるWebページ作成ツールなどの一部の画面にバナー
広告が施されるという(ユーザーのホームページに表示されるわけではない)。
この広告収益と、有償サービスを選択したユーザーからの収益で Office Liveは
運用されるという。
だが、同社インフォメーションワーカービジネス本部 Officeビジネスコミュニケーション
グループの鍵山仁一プロダクトマネージャによれば、「当初、8割から9割はベーシックの
ユーザーと見込む」としており、収益確保のためにはさらなるサービス向上が必須と
見られる。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0612/11/news047.html