東京農業大学とファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を展開するロイヤル(福岡市博多区)は、
産学協同プロジェクトで開発した新メニューを、全国319店で5日から販売する。また、
今月下旬から、首都圏12店から出る生ごみを農大の指導で肥料化。その肥料で栽培した
ホウレンソウをロイヤルが食材として利用するプロジェクトにも乗り出す。
新メニューは、30種類の食材を組み合わせた「カムカム30・発芽玄米の健康プレート&スープ」
(1200円)。「1回あたり30回噛んで」という意味を込めて「カムカム30」とした。
発芽玄米ごはん、鶏のごま焼き、豆腐のあんかけなど5品。3カ月ごとにメニューを変更し
1年間で4種類の商品を販売する。使用する食材の選定や栄養バランスのアドバイスなどで
農大が協力した。
また、ホウレンソウの栽培では、生ゴミを再利用した肥料を埼玉県の農家に使用してもらう。
来春から1日150束を仕入れ、東京、千葉、埼玉の75店で扱う。今後、キャベツなどにも
拡大していく計画だ。
両者は、「商品企画」「食育」「生産・流通・環境」の3分野で1月に産学で連携することを決定。
具体的なプロジェクトを立ち上げ進めてきた。
4日記者会見した農大の後藤逸男教授は、「(ホウレンソウは)ビタミンCが豊富で、
体によくない硝酸塩が下がるなどの効果がある」と成果を紹介。また、ロイヤルの今井教文社長は
「かむことは、脳の活性化につながる。最近の若い人は、ものをかまなくなった」と新メニューの
効果を強調した。
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200612050035a.nwc http://www.royal.co.jp/royalhost/ ロイヤルホスト
http://www.royal.co.jp/royalhost/kamkam/ 咀嚼力を大切にするメニュー かむかむ30