米国トヨタのドン・エズモンド上級副社長は13日記者会見し、ガソリン
エンジンと電気モーターを併用するハイブリッド車を07年に米国で30万台
販売する計画を明らかにした。06年の累計は22万台強程度になると
見られ、来年は7万台以上の販売増を目指す。また、来年早々にも販売
を開始するフルサイズピックアップトラックの新型「タンドラ」は、これまで
苦手としてきた同トラック市場でのシェア拡大を目指し、07年に20万台
販売する計画という。得意のハイブリッド車で拡大を図り、苦手市場にも
本格参入することでシェア拡大を目指す計画だ。
ハイブリッド車の販売拡大の柱は「カムリハイブリッド」だ。今年5月に
日本からの輸出を開始し、9月末までに2万1430台を販売。10月12日
からはケンタッキー工場で、日本メーカーとして初めてハイブリッド車の
米国生産に踏み切った。月4000台を現地生産することで、販売に勢い
をつける。
一方、フルサイズピックアップ市場は米ゼネラル・モーターズ(GM)など
ビッグ3の牙城で、トヨタが比較的弱い分野。トヨタ全体の北米でのシェア
は15.2%(今年1〜9月)に上っているが、200万台程度といわれる
フルサイズピックアップ市場では5%程度にとどまっている。
このため、新型タンドラはビッグ3のトラックに対抗するため全幅は
2メートルを超え、5700CCの新型エンジンを搭載するなど大幅に商品力
を引き上げた。エズモンド副社長は「新型タンドラは十分な競争力を持つ
トラックだ。新型投入でシェア10%程度の獲得を目指す」と語った。
ソース(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061115k0000m020102000c.html?in=rssw 写真=記者会見する米国トヨタのドン・エズモンド上級副社長(右)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/images/20061115k0000m020125000p_size6.jpg