東証1部上場の「三菱樹脂」(東京都千代田区)などメーカー8社が、ポリエチレン製
ガス管の価格カルテルを結んでいた疑いが強まり、公正取引委員会は14日、独占禁止
法違反(不当な取引制限)の疑いで立ち入り検査に入った。原油高騰に伴う、原材料の
価格上昇が背景にあるとみて追及する。
カルテルの疑いがあるのは、三菱樹脂と、▽日立金属(港区)▽三井化学(同)▽日本鋳鉄
(ちゅうてつ)管(中央区)▽積水化学工業(大阪市)の東証1部上場5社と、クボタの子会社
クボタシーアイ(大阪市)、協成(同)、富士化工(東京都台東区)の計8社。いずれも業界団
体「ガス用ポリエチレン管協会」(東京都港区)に加盟している。
関係者によると、8社は昨秋、ガス用ポリエチレン管や管の接続部品の価格を、従来の
価格より15%程度値上げするヤミカルテルを締結。その後、8社は順次値上げを発表した
が、各社とも原油高騰に伴う原材料のポリエチレンの価格上昇と需給のひっ迫を値上げの
理由にしていた。ポリエチレン原料のナフサ(粗製ガソリン)の価格は、イラク戦争などの
影響で、湾岸戦争以来の最高値となる状態が続いている。
ガス用のポリエチレン管は、地震や腐食に強いことから95年の阪神大震災以降、各都市
ガス会社が導入を進めており、主に各家庭に送り込む部分の配管に使用されている。市場
規模は年間100億円弱とされる。
三菱樹脂は業務用ラップで91年に、日本鋳鉄管は水道管で99年に、それぞれ同法違反
(不当な取引制限)で公取委が検察当局に刑事告発していた。また積水化学工業と三菱
樹脂は92年に塩化ビニール管談合で公取委から排除勧告を受けていた。
各社は「検査を受けたのは事実だが、詳細はわからない。検査には全面的に協力する」
などとコメントした。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061114k0000e040079000c.html