経営再建中のダイエーの西見徹社長は、来年3月以降も資産売却などを進め、
現在3500億円ある有利子負債(オーエムシーカードを除く)を1000億円程度まで
圧縮したいとの考えを明らかにした。
31日までに共同通信社のインタビューに答えた。
既に表明している来年2月末までに1500億円に圧縮する計画の達成を着実に進め、
その後の中期計画で具体策を示す。
財務体質強化について、西見社長は「有利子負債削減だけでなく、収益の強化が不可欠」とし、
収益の柱として従来以上に食品を中心とした小売り部門強化を進める考えを強調した。
西見社長は、10月20日の中間決算発表時に、2004年末に産業再生機構とまとめた
事業再生計画を見直す考えを示したが、インタビューでは「(大規模な店舗閉鎖など)大掛かりな
外科手術はない。過去の手術の傷をきれいに治す段階」と説明。
従業員に関しても「(人員削減を)やる気はない」と述べた。
ダイエーは、筆頭株主の丸紅、イオンとの3社で資本・業務提携の交渉入りで合意、
提携の具体策を詰める検討委員会が11月に発足する。西見社長は、商品の共同開発では
原料や生産ラインの共同利用などが検討対象になると指摘。ダイエーの独自ブランドである
「セービング」について「残ると理解している」と述べ、ブランドの統合には否定的な見方を示した。
資産売却対象とされるオーエムシーカード株については「現在の方針でダイエーが再生
できれば売却の必要はない」と述べた。
ソース
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=econ&NWID=2006103101000968