大手コンビニチェーンのローソンは、健康志向商品を中心にした新業態「ナチュラルローソン」を
12月から本格的にフランチャイズ(FC)展開する。
現在のFC加盟店は全70店のうちうち5店にとどまっているが、
2007年2月末には全100〜120店のうちFC店を15〜20店に拡大。
3年後をめどに全国300店体制とし、3分の2を加盟店にする計画だ。
100円生鮮コンビニの「ローソンストア100」も、来期から加盟店の募集を開始する。
コンビニ業界は、既存店売上高の前年割れが続くなど“成長神話”に陰りが出ており、
FC加盟店の確保が大きな課題となっている。ローソンでは、もうかる魅力的な店づくりを
進めることで、加盟店を拡大したい考えだ。
「コンビニ業界では今後、2、3年の間に淘汰(とうた)が起きる。売上高や店舗数ではなく、
コンビニの代表という意味でローソンはトップになれる」
新浪剛史社長は、16日開いた戦略発表会でこう宣言した。
同社では、従来店舗の「ローソン」に加え、2つの新業態についても、本格的なFC展開に
乗り出すと同時に、商品を各業態に相互供給することで、店舗の収益力を高める方針だ。
特に、大都市を中心に展開しているナチュラルは、高付加価値の商品を取りそろえているため、
店舗の全国展開は難しい。このため、ナチュラルの健康志向型商品のうちおにぎりや総菜など
21品を約8400店の「ローソン」にも17日から順次導入する。
さらに、10月末をめどにナチュラルで販売するすべての加工食品について、
合成保存料と合成着色料を使用しない製品にするなどで健康志向を高める。
ナチュラルローソンの岡田正俊社長は、「最終的にはナチュラルローソンの商品のうち10%
程度を通常のローソンにも導入する」と話している。
ソース
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200610170018a.nwc