シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)がドイツ取引所と統合を目指した話し合いを進めていることが明らかになった。
両社は急成長しているデリバティブ(金融派生商品)取引に強みを持つ。欧米をまたぐ世界最大のデリバティブ取引所の誕生が実現すれば、ヘッジファンドなど大手投資家の資金の流れに影響を与えそうだ。
CMEは米最大の先物取引所で、外為や金利スワップなどの品ぞろえを拡充している。
ドイツ取引所はフランクフルト証券取引所を運営し、傘下に世界最大のデリバティブ市場「ユーレックス」を持つ。
取引所間の手数料引き下げ競争が激しくなっており、統合をテコに収益力を強化するのが狙いだ。(シカゴ=毛利靖子) (07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20061009AT2M0701508102006.html