ドイツのメディア大手ベルテルスマンは6日、
仏通信・メディア大手ビバンディ・ユニバーサルとの間で、
音楽事業子会社BMGミュージック・パブリッシングを売却するとともに、
米音楽配信大手ナップスターをめぐる著作権侵害の係争が決着したと発表した。
BMGミュージックの売却額は16億3000万ユーロ(約2430億円)。
同社をめぐっては、ビバンディのほかに米ワーナー・ミュージックなども関心を示し、
買収合戦が展開されていた。
ビバンディは傘下のユニバーサル・ミュージックがCD・レコード販売で業界トップの座にあるが、
今回のBMGミュージック買収により著作権の取得・管理などを行う音楽出版の分野でも
英EMIグループを抜き業界1位となる。
一方、ナップスターをめぐっては、
ベルテルスマンがユニバーサルに6000万ドル(約70億円)を支払うことで合意した。
ベルテルスマンはインターネット上で音楽を利用者間で交換できるサイトを運営する
ナップスターに資金援助していたが、同社による音楽ソフトの違法コピーを助長したとして、
ユニバーサルがベルテルスマンを相手取り損害賠償を求める訴訟を起こしていた。
(フランクフルト=時事)
■ソース
FujiSankei Business i. [2006/9/8]
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200609080040a.nwc