米フォード・モーターは5日、社長兼最高経営責任者(CEO)に同日付で
米ボーイングの執行副社長のアラン・ムラリー氏(61)が就任したと発表した。
会長兼CEOだったウィリアム・フォード氏(49)は会長職に専念する。
米自動車大手で業界外の経営者が経営トップに就任するのは異例。
ボーイング復活の立役者のムラリー氏を招き、再建を急ぐ。
ムラリー氏はエンジニア出身。
カンザス大学で航空・宇宙工学を学び、ボーイングでは主力の民間航空機部門が長い。
欧州エアバスとの競争などで業績が低迷していた民間機部門のテコ入れで陣頭指揮をとった。
創業家出身のフォード氏は2001年10月、
業績不振を招いた前任CEOのジャック・ナッサー氏の解任を受け、会長とCEOを兼務。
03年から3年間は最終黒字を続けたが、
昨秋以降は主力の多目的スポーツ車(SUV)などの販売不振が目立ち、
今年1―6月期は最終赤字が約14億4000万ドルに達していた。
■ソース
NIKKEI NET[2006年9月6日]
http://car.nikkei.co.jp/news/main/index.cfm?i=2006090602194c0