NTTコミュニケーションズ(NTTコム)と、早稲田セミナー、東京リーガルマインドなど
予備校7校が、光ファイバーを使って講義映像を大学や高校に送るシステムの共同実験を
進めている。これまでの衛星放送による配信に比べ、コストは半分という。NTTコムは、
少子化で学生が減少している学校がコストを削減しながら講義カリキュラムを充実
させることができるとしており、07年度の商用化をめざしている。
講義映像は、著作権保護のために暗号化し、IP(インターネット・プロトコル)
マルチキャスト技術で送る。学校側のサーバーにデータを蓄積できるので、好きなときに
視聴できる。司法試験や公認会計士、色彩検定などの資格講座や大学受験講座など
約40講座が配信される予定。
7月末〜10月末の実験では、東京学芸大、横浜市立大、日大など九つの大学や
高校が受信に参加。実際の授業や補講に利用している。
就学人口が減り続けるなかで学生を引きつけるために、予備校と連携して授業内容の
幅を広げたいと考える学校が増えている。だが、衛星配信システムの利用では
1チャンネルあたり月1000万円超と費用は高額だ。NTTコムは「IPマルチキャストを
使えば、コストを月500万円以下に抑えられる」と売り込みに力を入れている。
引用元
http://www.asahi.com/life/update/0829/009.html