■新日鉄と新日石、豪で石炭の新鉱区開発
新日本製鉄と新日本石油は31日、オーストラリアで石炭の新鉱区の開発に
乗り出すと発表した。スイスの資源大手エクストラータなどと共同で、製鉄原料
に使う「原料炭」を採掘し、2009年から出荷を始める。投資総額は約300億円。
原料炭は中国での鉄鋼生産の増大により国際価格が高騰している。新日鉄は
鉱山開発を進めて原料コストの増大に歯止めをかける狙いがある。
すでに採掘している豪州南東部ニューサウスウェールズ州のバルガ炭鉱で
新鉱区を開発する。新日石やエクストラータなどが運営する鉱山会社と新日鉄
が共同で開発。新日鉄の権益保有比率は12.5%、新日石は13.3%。各社は権益
比率に応じて開発費を負担する。
最新の採掘機を導入して一度に採掘できる量を増やし生産を効率化する。
新鉱区は約15年間採掘が可能とみられ、年間採掘量は500万トン。現在の鉱区
は09年に半分の採掘を終えるため、同地区の採掘量は合計で年1000万トンになる。 (23:00)
ソース:日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20060831AT1D3105E31082006.html