飲み過ぎた酔っ払い客に対して退店を促す際、口頭ではなく、サッカーのように
「レッドカード」を出すバーが、ニュージーランドで出始めた。
暴力沙汰になりかねない酔客の対応が、カードを使うことによって、和やかな
ムードで解決できるという。
サッカーの試合中のように、「レッドカード」と「イエローカード」を準備
しているのは、ニュージーランド北島オークランドやウェリントンのバーやパブ。
「レッドカード」は「申し訳ありませんが、貴殿はとても酔っていらっしゃるため、
これ以上お酒を出すことはできません。そろそろお引き取り願います」という意味で、
退場ならぬ「退店」処分。
「イエローカード」は「少し飲み過ぎのようでいらっしゃいますので、しばらくの間、
お酒を出すのを控えます」という意味だという。
しかし、レッドカードをもらったとしても、出入り禁止になるわけではない。
素直に店を出た場合、次の来店時にレッドカードを見せれば、アルコール1杯が
無料になるサービスとなっている。
飲食店などで構成するホスピタリティ協会のブルース・ロバート会長は、
「すべてのバーでうまくいく方法ではないかもしれないが、スポーツ好きが集まっている
バーなら、適切なやり方だろう」と話している。
このシステムを採用したバーやパブを経営するジェイソン・ディーンさんによると、
お客の反応は良好で、険悪な空気になる可能性がある店内が、ほのぼのしたものに
なるという。
また、レッドカードでアルコール1杯が無料になるが、カードを受け取った人々は
酔いが覚めるとばつが悪くのか、レッドカードでお酒を飲みに来た人はいないという。
また、「珍しい」カードでもあるため、記念としてとっておく人もいるらしい。
ニュージーランドのアルコール諮問委員会は、このシステムに注目し、どのような効果が
あるかを見守っていくという。
ソースは
http://cnn.co.jp/business/CNN200608010018.html