松下電器産業は26日、マレーシアのテレビ用ブラウン管の製造・販売会社、
MT映像ディスプレイ マレーシア(MTPDM)を8月に清算するとともに、
国内では事業強化のための再編を加速すると発表した。
同社のブラウン管テレビの生産能力は、ピーク時に全世界9拠点で年間
約3000万台だった。しかし、プラズマテレビなどの薄型テレビの台頭で、
ブラウン管テレビの需要が低迷。2004年以降、ブラウン管テレビの
製造拠点の整理・統合などの再編に乗り出しており、MTPDMの清算もその一環。
MTPDMの清算で、同社のブラウン管の生産拠点は北京、タイ、インドネシアの
3拠点となり、生産能力は年間500万台に減少する。
その一方、大ヒット中のプラズマテレビに経営資源を投入し、08年度には32型換算で
年間1110万台体制を構築する計画だ。
また、国内ではグループのヘルスケア事業とパソコン用光ディスクドライブ事業を
強化する。
補聴器などの健康機器を扱うヘルスケア事業の強化策として、松下電器産業の
社内分社「ヘルスケア社」をパナソニック四国エレクトロニクスに統合する。
また、光ディスク事業を強化するため、パナソニック四国エレクトロニクスの
「PC用光ディスクドライブ事業」をパナソニックコミュニケーションズに統合する。
ヘルスケア事業、PC用光ディスクドライブ事業とも、激しい競争を勝ち抜くには
グループの総力の結集が欠かせないと判断し、統合を決めた。
ソースは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060727-00000017-fsi-ind