金融庁は21日、オリックス系の不動産投資信託(REIT)の資産運用を手掛けている
オリックス・アセットマネジメントに対し一部業務の停止命令を出した。
REITに組み入れる不動産をきちんと審査せず、結果として違法建築物件を取得していたためで、
新たに他のREITと資産運用の契約を結ぶことを24 日から3カ月間禁止する。
REITの運用を専門に手掛ける資産運用会社に業務停止が出るのは今回が初めて。
オリックス・アセットはオリックス不動産投資法人から不動産の運用業務を受託しているが、
その際に取得する不動産の違法性などをきちんと検証せず、
鑑定評価が不十分な物件をREITに組み込んでいた。
金融庁はこうした事態を放置していては投資家に被害が出かねないとみて重い処分に踏み切った。
金融庁は業務改善命令を通じて責任の所在の明確化も求めたほか、
オリックス不動産投資法人にも開示の不備があったとして改善命令を出した。
■ソース
NIKKEI NET[2006年7月21日19時18分]
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060721AT2C2102C21072006.html