【自動車】トヨタ、「ヴィッツ」「カローラ」など12車種26万台をリコール[07/18]

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364名刺は切らしておりまして
週刊東洋経済 2006年7月29日号(2006年7月24日発売)の記事「トヨタの異変」より抜粋

P.30
 日産自動車、ホンダを含めた国内大手3社のリコール内容を見ていくと、
トヨタでは足回り(操縦系を含む)や駆動系の強度不足・耐熱性不足が
比較的目立つ。少なくとも国土交通省のウェブサイトで確認できる2001年
以降のデータを見るかぎり、リコールとなった不具合が人身事故に発展
しているのは3社のうちトヨタだけだ。警察の摘発を受けた「ハイラックス
サーフ」のリコール(04年10月)のほかにも、05年5月に届け出た「ランド
クルーザープラド」「ハイラックスサーフ」のリコールで人身事故が発生。
いずれも足回りの不具合が原因で起きている。
 本誌が整理した大手3社のリコール内容について、専門家(エンジニア)
に意見を求めたところ「足回りの不具合はエンジンが停止してしまう以上に
危険性が高い。日産・ホンダと比較してトヨタの安全率が低いのはリコール
結果から見て間違いない」との回答が返ってきた。

P.31
 トヨタのリコールは01年度〜02年度にかけて急増、05年度には史上最大規模
に達した。しかし、リコールは過去に販売した車が対象であり、実際にクルマ
が発売されてからリコールが出されるまでにはタイムラグが生じる。つまり、
トヨタで今、リコールが急増しているのは「過去」に問題がある。トヨタは
目下、生産を急拡大している最中。このまま品質問題に有効な手が打たれ
なければ、「08〜10年にトヨタのリコールは今の規模をも上回り、史上最悪
となる可能性が高い」(モルガン・スタンレー証券アナリスト平井紀明)。
365名刺は切らしておりまして:2006/07/31(月) 23:52:11 ID:t6A82yQ3
続き
P.33
 今年5月、トヨタはステアリング部品の強度不足で56万台を超えるリコールを
出したが、これは「(製造を行った)光洋精工(現ジェイテクト)の1個1000円の
ピンをケチったために起きた」(外資系証券アナリスト)との情報もある。CCC21
に始まった大規模なコストダウン、開発現場の負荷増大、デジタルシミュレー
ションの活用による試作・テストの縮小、そして部品メーカーに対する丸投げの
増加−−などが品質問題につながった可能性がある。
 問題は設計にとどまらない。リコールが急増した00年度〜06年5月末を見ると、
設計ミスと製造不良が半々(件数ベース、本誌調査)で、製造不良のリコールは
業界平均の3割を上回る。中にはシートベルトを固定するナットをつけ忘れたという
目を疑うようなポカもあり、問題はかなり広範に広がっている模様だ。

※ CCC21=00年から始まった総原価30%削減を狙った大規模なコスト削減活動

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