日銀のゼロ金利解除により資金の借り入れ金利が上昇しコストアップが予想される消費者金融
会社で、1週間だけの借り入れなら金利ゼロの「ノーローン」を手がけるシンキは、「続けていく」
(経営企画部)としている。
ノーローンは1週間以内に借りた全額を返済すれば、何度でも金利ゼロで利用できる業界でも
珍しいサービス。人気があり、これを維持するため、ゼロ金利解除を先読みし、「今年3月末時点
で銀行からの借り入れ金利の固定化比率を前年に比べ21・1ポイント増の86・9%まで高めて金利
の変動リスクを避けてきた」(同)とするなど、営業に影響が出ないよう準備を進めてきたという。
また、自動車ローンで3月から9月29日までの設定で、金利1・7%の低利商品を販売している
中央労働金庫は、「経済情勢によって金利変動があることは契約上うたっている」(総合企画部)と
しており、こちらは金利を上げる可能性も出ている。
一方、クレジットカードをめぐっては、加盟店に対する手数料が引き上がると、長期的に
消費者にも影響が出かねない。
ただ、最大手のJCBは、「金利の変動など経済情勢が変化しても、適宜対応してきた。競争も
激しい中で、手数料を引き上げることはまず考えにくい」(企画部・横山善弘氏)とする。他社も
当面、企業努力でコストアップを吸収していく構えだ。
銀行のキャッシュカードで買い物などができるデビットカードも同じ考えで、「クレジット
カードの数%程度しか普及していない状況もあり、加盟店拡大に取り組んでいるところ。手数料
を引き上げることは現時点ではない」(中村敏憲・日本デビットカード推進協議会事務局次長)と
している。
>>2に続く
▽News Source FujiSankei Business i.on the Web 2006年07月16日
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200607160006a.nwc ▽シンキ
http://www.shinki.co.jp/