[東京 12日 ロイター] ビールメーカー大手5社が12日まとめた上半期(1―6月)のビール系
飲料(ビール、発泡酒、第3のビール)の出荷量で、キリンビール<2503.T>がアサヒビール<2502.T>
を抑えてシェア首位になった。上半期としては5年ぶり。キリンは、今年1―3月の出荷量で首位を
奪回したが、1―6月でもトップを維持した。
上半期の出荷量で、キリンは8678万8000ケースでシェアは37.6%となった。これに対して、
アサヒは8596万1000ケースで、37.3%のシェア。ビール大手のシェア争いでキリンは、
2001年の通期でアサヒに首位を奪われて以来、5年連続で後塵を拝していたが、1―3月の
出荷量でトップを奪回した。
1―3月の両社のシェアは、キリンが38.4%に対して、アサヒが36.0%。1―6月に両社の差は
縮まったことから、年間でのシェアトップの座を巡って、下半期(7―12月)の販売競争も激化が
予想される。「第3のビール」の販売が明暗を分けるとみられるが、キリンの拡大をけん引している
「のどごし<生>」の1―6月の販売数量は前年比2倍の1861万ケースとなっている。
これに対して、アサヒは5月末に「ぐびなま。」を投入して巻き返しを図っている。
サッポロビールの1―6月の出荷量は3016万7000ケースで、シェアは13.0%。サントリーは
2583万9000ケースで、シェアは11.2%。サントリーは同社の上半期シェアとして過去最高に
なった。
ビール酒造組合などが発表した1―6月のビール系飲料の業界全体の出荷量は、
前年比1.1%増の2億3065万5000ケース。上半期として5年ぶりの増加となった。
種類別では、ビールが前年比0.3%増の1億2551万ケース、発泡酒が同15.5%減の
5950万7000ケース、第3のビールが同39.7%増の4563万8000ケース。
ビールが1996年上半期以来、10年ぶりに前年比で増加したほか、発泡酒の減少を
第3のビールの拡大がカバーした。
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200607120030.html 【酒類】キリンビール:上半期、ビール類でアサヒビール逆転も
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1151985552/