■大手製紙メーカー、製紙原料に古紙利用拡大
大手製紙メーカーは製紙原料への古紙の使用を拡大する。日本製紙グループ本社は
2008年度までに古紙を原料化する設備を150億円かけて増設。王子製紙も07年1月まで
に約110億円投資して古紙原料の品質強化や能力増強などに取り組む方針。重油やチップ
など原燃料価格の高騰が業績を直撃しており、チップに比べ割安な古紙の利用を増やし
収益改善を急ぐ。
日本製紙は08年度までに古紙を原料化する設備の生産能力を約2割増やし日産約5500
トンに引き上げる。主力の石巻工場(宮城県石巻市)のほか、岩沼工場(宮城県岩沼市)、
八代工場(熊本県八代市)や釧路工場(北海道釧路市)で順次実施する。
王子製紙も古紙原料の生産能力を約1割増強して日産4100トンに引き上げるほか、古紙
を原料とする紙の品質強化にも投資する。古紙に含まれるインクを除去する工程を改良する
などして、紙の白色度を高める。主力工場の苫小牧工場(北海道苫小牧市)と印刷用紙を
生産する富岡工場(徳島県阿南市)に投資する。 (07:00)
ソース:日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20060708AT1D0601W07072006.html