米ファストフード大手マクドナルドと中国石油化工集団公司(シノペック)
は20日、中国国内のドライブスルー店舗の開設について提携すると
発表した。中国国内で自家用車のドライバーが増えていることから、
商機があると判断した。
両社は合意に基き、シノペックが中国国内で運営するガソリンスタンド
3万カ所にドライブスルーを開設する。シノペックはガソリンスタンドの
物件情報、マクドナルドは外食産業のノウハウを提供する。事業総額は
不明。ドライブスルーの目標開設数は設定されていない。
両社の提携は、西洋料理の人気と新たな自動車文化という、中国の
中産階級の台頭と歩調を合わせた2つの消費トレンドを踏まえている。
マクドナルドやケンタッキー・フライドチキン、ピザハットといったファスト
フード大手にとって、中国は最も急成長している市場。また、同国の
自動車販売台数は昨年30%増加し、国内の自動車台数は日本と小差
の570万台に膨らんだ。
マクドナルドの最大市場である米国では、ドライブスルーが売り上げの
60%以上に寄与している。このため同社は、中国についても大きな成長
の可能性を見込んでいる。同社は既に中国各地に760店舗を抱えているが、
2008年までに開設予定の240店舗余りの半分をドライブスルーとする
計画。ドライブスルー1号店は昨年12月に広東省東莞に開店し、今年
1月には同省佛山と上海にもオープンした。
シノペックは1年間にガソリンスタンド500カ所を新規開設する予定で、
ドライブスルーにより競合相手の中国石油天然気集団公司との差別化
を図る。
ソース(CNN)
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200606200021.html 別ソース(ロイター)
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