米ゼネラル・モーターズ(GM)は、タイで生産している「シボレー」ブランドの
1トンピックアップトラック「コロラド」に天然ガスと軽油の併用システムを導入する。
米USエナジー・イニシアチブの「ハイブリッド燃料システム」を導入する覚書に12日に調印した。
導入車両を9〜12月期にも発売する。
14日付タイデーなどによると、USエナジーは同システムの特許を保有している。
コロラドへの技術提供について、クランシー社長兼最高経営責任者(CEO)は
「世界最大の自動車OEM(相手先ブランドによる生産)メーカーと組むことで当社が大きく成長できる」と期待する。
タイではオートガス(タイランド)が同システムの国内販売権を取得している。
GM以外にも複数の自動車メーカー向けに同システムをエンジンに利用する研究を進めているという。
USエナジーは1996年設立。
米アトランタに工場があり、国内外に製品や技術を販売している。
米国ではGMや国際宅配便大手のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)、
オクラホマ・ナチュラル・ガスなどが顧客となっている。
GMは東部ラヨン県のイースタンシーボード工業団地内の工場でコロラドを生産し、
2004年3月に発売以降、売り上げは好調に推移。
昨年のシボーレーの 1トンピックアップの販売台数は、前年の2.3倍となる2万5,592台に達した。
ラヨン工場では総額1億米ドルを投じて能力増強を進めている。
■政府もNGV普及支援
政府は省エネルギー政策の一環で天然ガス自動車(NGV)普及を促進している。
先月の閣議では、NGVの物品税を2年半に限って30%から22%に引き下げることを決定した。
NGVは現在、タクシーを中心に約1万台にとどまるが、減税によって年間で1万8,000台増加し、
7億6,000万バーツの原油輸入額を節約できると見込む。
GMのほか、すでに独ダイムラー・クライスラーも、天然ガスとガソリンの双方で走行できる
メルセデスベンツ「E200」の組み立て生産を来年初めにも開始する方針を明らかにした。
また、中国のバス製造大手、厦門(アモイ)金竜もNGVの現地生産を検討している。
■ソース
Yahooニュース(NNA) - 6月15日9時26分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060615-00000010-nna-int