サッカーワールドカップ(W杯)ドイツ大会の開幕まであと1週間。
サムライニッポンの活躍に期待が高まる中、インターネットポータル(玄関)などの
利用者拡大の“戦力”にしようと、W杯の無料動画配信サービスを手掛ける企業が相次いでいる。
ポータル大手のヤフー、ニフティなどに続き、電通、博報堂DYメディアパートナーズ、
アサツーディ・ケイ、東急エージェンシーの大手広告4社と在京民放キー局5社が共同出資する
インターネット動画配信事業会社のプレゼントキャスト(東京都港区)が1日、同サービスへの“参戦”を発表。
W杯を舞台にしたネット動画配信をめぐるテレビ局・ネット企業間の競争が過熱してきた。
プレゼントキャストは同日、W杯のハイライト映像を無料で視聴できる
ポータルサイト「DOGATCH(ドガッチ)」を開設した。
同社は、携帯電話向け情報配信大手のインデックス(同世田谷区)から、W杯の全64試合の
ハイライト映像を国内でネット配信する権利を取得し、試合終了後に決定的瞬間を速報する。
利用者はパソコンでドガッチにユーザー登録するだけで映像を視聴でき、
2002年の日韓大会など過去の試合も楽しめる。ハイライト映像は1試合につき最大4分程度。
同社のサービスの特徴は「いつでも好きな時に楽しめる動画配信のハイライト映像と、
テレビの最大の魅力である試合の生中継を相互に組み合わせる」(石川豊社長)という“通信と放送の連携”だ。
さらに、キー5局のサッカー解説者やキャスターへのインタビューなど独自コンテンツ(情報の内容)なども用意する。
同社は4月に設立されたばかりだが、ネットとテレビの連携を最大の武器に会員100万人を目指す。
また、携帯電話向けサービスの企画・開発を手がけるアクアキャスト(同港区)も同日、
世界4大サッカーリーグのハイライト映像やW杯速報を配信するサービスを立ち上げた。
W杯の動画配信サービスをめぐってはスカイパーフェクト・コミュニケーションズなども名乗りを上げており、
乱戦模様の中でいかに差別化を図り収益に結び付けるかが利用者獲得競争の勝敗を決めそうだ。
■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000004-fsi-bus_all